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探究世代が動く、新人研修での演習設計のコツ

細谷です。先日、金融機関の人材開発担当者の方たちが集まる講座で「若い世代の学び方の特性」を活かした新入行員研修の設計と講師スキルについて話をする機会がありました。

 

新入社員教育の設計においては現在多くの組織で見直しが進んでいて、育成体系や研修プログラムの構成はもちろん、演習素材の作り込みからその展開方法まで、最近の若手が学生時代に受けてきた教育手法を社内研修に組み込むなどの工夫が見られます。

 

最近の若手社員の学び方の特性は、「探究学習」に代表されるように与えられた問題を解くだけではなく、自ら問題を設定し他者と協働しながら解決に向けて検証をおこなう手法に変化してきています。

 

もちろんこのフォーマットをそのまま新人研修に落とし込むにはまだまだ課題がありますが、こうした探究的アプローチに慣れた世代は、特に演習場面において、「探す」「発見する」「問い直す」「検証する」といった彼らが学生時代に受けてきた教育の特性を応用した設計も効果的です。

 

冒頭の私が登壇した人材開発者向けの講座では、新人研修で扱う演習問題の切り口を「素材選び」と「アプローチ」の側面から解説しました。そして今回扱った素材は敢えて小中学生向けの設問(文科省が実施する全国学力調査の設問)をもとに、新入社員研修でも応用可能なアプローチについて参加者と共有しました。

 

一つは、小学6年生向けの読書感想文の書き方を検証する設問ですが、その設問では生徒2人が同じ本を読んで書いた感想文の素材を比較し、その構造の共通点を見出すというものです。この設問が秀逸な点は、2つの具体的な素材の比較から感想文の作成に求められる要素を受験者に考えさせる点にあります。このアプローチは実際の素材から汎用に必要な要素を拾い上げるもので、感想文の書き方に限らず、文書作成スキルやプロンプト作成スキルの学習にも役立てられるでしょう。

 

もう一つが、中学3年生向けのインタビューの手法を問う設問です。これもある生徒が社会人に職業インタビューをするやりとりがあって、あまりしっくりこない会話が描かれているシーンになります。設問では「このインタビューが上手くいっていない理由」を考えさせる設計になっているのですが、こうした不完全なシーンの素材もとに問いを立て思考に繋げていくプロセスは、例えば顧客とのロープレ場面であったり、上司との1on1のシーンの検討においても汎用可能です。

 

このようにどちらの場合も具体的な素材をもとに学びを抽出する帰納的なアプローチで思考を促していく点が特徴です。

 

一方で少なからず現在の新人研修では、最初に講師が教えるという認識のもと、定型やパターンを示し、そこに受講者の思考を当てはめていくという「はめ込み講義」や「積み上げ講義」があるのも実状です。確かにこのほうが講師は解説しやすいですし、時間もかからないかもしれません。

 

しかし、組織がこれから入社してくる新入社員に考える力や応用する力を求めるのであれば、教える側も解説に力を入れるのではなく、解説が必要なくても彼らが自然と動き出してしまうような探究型の設計に着目してみるのもよいかもしれません。

 

このコラムを書いたプロフェッショナル

細谷幸裕

細谷幸裕
株式会社 市進コンサルティング 代表取締役

大人と子どもの学び方には違いがある一方で、多くの共通項があります。その共通項の1つである「主体的に学ばせる動機つけのメソッド(教え方のスキル)」は、管理職の部下育成や専門社員の教え方の向上など、あらゆるビジネスパーソンに役立っております。

大人と子どもの学び方には違いがある一方で、多くの共通項があります。その共通項の1つである「主体的に学ばせる動機つけのメソッド(教え方のスキル)」は、管理職の部下育成や専門社員の教え方の向上など、あらゆるビジネスパーソンに役立っております。

得意分野 モチベーション・組織活性化、マネジメント、コーチング・ファシリテーション、コミュニケーション、プレゼンテーション
対応エリア 全国
所在地 文京区

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