いくらコミュニケーション研修をやっても効果が無い理由。
じぇじぇじぇの飯島です。
いえ、深い意味はありません。
何となく「じぇじぇじぇ」が使いたくなっただけで・・・。
(暑さにやられたわけではありません)
今年の流行語大賞になるくらいのインパクトのある言葉ですね。
正しい「じぇじぇじぇ」の使い方はこれから学びます!
さて、今回のテーマ。
経団連が発表した「選考時に重視する要素」において
「コミュニケーション能力」が9年連続第一位になりました。
今でも体育会系の部活をやっている学生は企業に人気があります。
それは、部活の中で培われているコミュニケーション能力や
ストレス耐性などが評価されているからでしょう。
一方、サークル活動や部活動と言ったコミュニケーションを
形成する場が近年になって大幅に減少し、パソコン普及に
よって Face to Face のコミュニケーションを行う機会が
無くなったことも学生のコミュニケーション技術の低下を
招いているように思います。
私もある大学でコミュニケーションを学生に教えていましたが、
「仲のいい人」とは話せるものの、それ以外の人は同じ
クラスメイトでも話せない学生が多くいました。
そのような状況ですから、社会人になって年齢も考え方も
違う人とコミュニケーションを取るということは容易ではありません。
■新人だけが問題なのか?
しかし、コミュニケーションの問題はそのような若い人だけでしょうか。
実はここに大きな「落とし穴」があります。
多くの企業でコミュニケーション研修が行われます。
そして、その多くは「若い社員」を対象にしています。
管理職を対象にコミュニケーション研修の提案をしても
多くは「そんなのは若い人たちがやればいいんだ」と
言います。
では質問です。
管理職の方はコミュニケーション能力が高いのでしょうか?
いくら若い人たちがコミュニケーションを学んでも、その先輩
や上司がコミュニケーションを取ろうとしなかったら、どうなる
でしょうか。決して若い人たちのコミュニケーション能力は
上がりません。
子供に「挨拶しろ」と言って、親が挨拶しない。
そのこどもは挨拶できるようになりますか?
まず親が挨拶をするべきではないですか?
会社で言えば、親は上司であり、子供は新人です。
9年連続で「コミュニケーションを重視」となったのは、
新人がコミュニケーションを取れていないだけではなく、
組織的にコミュニケーションができていない、つまり、
管理職レベルのコミュニケーション力も低いという
ことも実は考えられるのです。
もちろん、先に述べたように学生時代にコミュニケーションを
全く知らない人材も多い昨今、新人にコミュニケーションを
教えることは大切です。
しかし、それだけで終わってしまっていないでしょうか。
組織がコミュニケーションを取れる環境になっているのか。
管理職がまず率先してコミュニケーションを取っているのか。
こられの視点が無ければ、いくら新人にコミュニケーションを
教えても無駄です。
つまり、組織的にコミュニケーションを活性化するためには
新人を含めた若手だけに研修を行うのではなく、
その上司、とくに管理職のコミュニケーション能力を高める
ことがまず求められるのです。
このコラムを書いたプロフェッショナル
飯島 宗裕
一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕
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真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
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得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、人事考課・目標管理、キャリア開発、チームビルディング |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 豊島区 |
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