「集中して仕事ができない環境」が生み出す経営の損失とは。
こんにちは。研修コーディネーター協会の飯島です。
皆さんは「プレゼンティーイズム」という言葉をご存知でしょうか。
出勤しているにも関わらず、体調がすぐれず、生産性が低下してしまうことを指します。
慢性的な疲労、うつ病、頭痛、花粉症などのアレルギー症もその原因として含まれます。
私も花粉症なのですが、確かに春になると頭がぼーっとして、集中力が低下します。
お気づきのように、このようなケースは近年激増しており、プレゼンティーイズムが
起きやすくなっている環境になっています。
では、具体的にどれくらいの影響があるのでしょうか。
米国における研究では、企業が負担する医療費関係のコストについて
全体の損失を100とした場合、直接的な医療コスト(保険料や処方薬費用)が24%、
病気による欠勤が6%、病気による長短期休暇7%程度発生し、
プレゼンティーイズムによる損失は63%にも及ぶと言われています。
※Paul. H“Presenteeism: At WorkPresenteeism -But Out of It”より
労働損失(労働生産性の低下による経済的損失)の視点で見てみましょう。
欠勤(アブセンティーイズムと言います)による労働損失とプレゼンティーイズム
による労働損失を比較すると、日本においてはプレゼンティーイズムのほうが2倍の
損失を受けると言われています。
(「関東地区の事業場における慢性疾患による仕事の生産性への影響」より)
つまり、プレゼンティーイズムが経営に大きな影響を及ぼしているということが
言えそうです。
が、ここで問題があります。
それは、実際に保険料支払う、欠勤や休暇などのアブセンティーイズムは実際の
損失が目に見えるために重視されるのですが、プレゼンティーイズムは実際の
損失が目に見えにくいため、企業経営においては軽視されやすいということです。
たしかに、花粉症が経営に影響するなどということは、通常ではあまり考えられて
いません。軽度のうつ病や慢性的な疲労も、見て見ぬふりをしたり、本人の問題で
片づけられたりするケースが多いのではないでしょうか。
これらが最終的に経営に大きな影響を及ぼすのは間違いありません。
その防止のためにも、従業員の健康を考えることは大切だと思うのです。
とはいえ、従業員の健康増進は簡単ではありません。
従業員自身が健康増進に対する高い意識を持ち、組織がその達成を
バックアップしていくことが求められます。
従業員が健康に対する高い意識を持つにはどうすれば良いのか。
その一つの手段として「研修」を用いることが考えられるのです。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- 人事考課・目標管理
- キャリア開発
- チームビルディング
「研修設計のノウハウを広めています」
効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
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