毎月勤労統計調査 平成27年6月分結果速報(厚生労働省)
~現金給与総額は2.4%減・所定外労働時間は1.7%減・常用雇用は2.1%増~
毎月勤労統計調査平成27年6月分結果速報を、今般とりまとめましたので公表します。
今回、現金給与総額が大きく減少(前年同月比2.4%減)したのは、特別に支払われた給与が減少(前年同月比6.5%減)したことによるものです。
特別に支払われた給与の大半は夏季賞与ですが、調査対象事業所に占める夏季賞与支給事業所割合をみると、下表のとおり、相対的に夏季賞与額が大きい 30人以上の事業所における6月の支給割合が4.2%ポイント低下していました。
本年は、一部の事業所で5月に前倒し支給が生じた可能性があるほか、夏季賞与は7月、8月に支払われることも多いため、その動向を6月単月で見ることは適切でなく、6~8月の状況を総合的に判断する必要があります。
このため、今月の賃金の基調判断にあたっては、特別に支払われた給与を除き、所定内給与と所定外給与を合わせたきまって支給する給与(前年同月比0.4%増)で見ることが適切であると考えています。
なお、きまって支給する給与でみると、実質賃金は前年同月と同水準になります。
(注1)夏季賞与の動向については9月速報と同時に公表する予定。
(注2)平成27年1月に調査事業所の抽出替えを行ったことにより、前年の調査事業所とは異なっている。
【調査結果のポイント】
1.賃金(一人平均)
(1)所定内給与と所定外給与を合わせたきまって支給する給与(定期給与)の前年同月比は、0.4%増となった。
うち一般労働者は0.6%増、パートタイム労働者は0.3%減となった。
(2)現金給与総額の前年同月比は、2.4%減となった。
うち一般労働者は2.4%減、パートタイム労働者は0.6%減となった。
(3)所定内給与の前年同月比は、0.4%増となった。
うち一般労働者は0.6%増、パートタイム労働者は0.1%減となった。
(4)所定外給与の前年同月比は、0.4%減となった。
うち一般労働者は前年同月と同水準、パートタイム労働者は3.2%減となった。
(5)特別に支払われた給与の前年同月比は、6.5%減となった。
(6)実質賃金指数(きまって支給する給与)は前年同月と同水準、実質賃金指数(現金給与総額)の前年同月比は、2.9%減となった。
(消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)は、前年同月比0.5%上昇)
2.労働時間(一人平均)
(1)総実労働時間の前年同月比は、、0.2減となった。
(2)所定内労働時間の前年同月比は、0.1減となった。出勤日数は、前年同月と同水
準となった。
(3)所定外労働時間の前年同月比は、1.7%減となった。
(4)製造業の所定外労働時間の前年同月比は、1.3%増となった。
(5)製造業の所定外労働時間の前月比(季節調整済指数)は、0.4%増となった。
3.雇用
(1)常用雇用の前年同月比は、2.1%増となった。
(2)就業形態別に前年同月比をみると、一般労働者が1.5%増、パートタイム労働者が3.4%増となった。
(注)速報値は、確報で改訂される場合がある。
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(厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp// 8月4日発表・報道発表より転載)