横浜市と協業で障害者の雇用の場を創出
サンクステンプが「横浜・夢工房」を開始
総合人材サービスのテンプスタッフグループで、障害者専門の人材紹介などを手掛ける身体障害者雇用促進研究所(職業紹介事業所名:サンクステンプ、東京都中野区、篠原欣子・代表取締役社長 http://www.thankstemp.co.jp/ )は、横浜市と協業し、2006年5月下旬より、横浜市所有の建造物(旧横浜市立大学浦舟病院1号館)内で、知的障害者を中心に60名(※1)を雇用し、クッキーなどの製造を行う「横浜・夢工房」を開始します。
2006年4月より、障害者自立支援法および障害者雇用促進法が改正され、障害者の自立と雇用促進が求められています。これらの動きの中で、積極的に障害者の就労支援に取り組み地域貢献を目指す横浜市は、企業へ対し、市が所有する建物の低額有償提供と横浜市在住の障害者の紹介を行うため、障害者の雇用を創出する事業者を募集。企業による企画提案方式により、横浜市選考委員会の審査を経て、今回の事業参加に同社が選ばれました。
「横浜・夢工房」で就労する障害者は、知的障害者の方を中心に、同社での募集活動 のみならず、ハローワークや学校、就労援助センターなどからの紹介により、60名を雇用いたします。また、クッキーなどを製造する工房は、横浜市が所有する建物(旧横浜市立大学浦舟病院1号館)となり、障害者雇用を目的とした公有財産の企業への有償貸付は政令市では初の試みとなります。
クッキーは、テンプスタッフグループの登録派遣スタッフに配布するノベルティとして活用し、初年度20万セットの製造を見込んでいます。2006年4月下旬より就業希望者の募集を開始、5月下旬よりクッキー教室の先生の指導を受けた後、レシピ作りからクッキーの製造を、5〜6人のチームにリーダーを配置し、リーダーの指揮命令のもと実施します。また、就労後は、就労者の紹介を受けた学校や就労援助センターなどのジョブコーチが、現状の確認やカウンセリング・指導を行うなど、フォローアップ体制を整えております。加えて、近隣の社会福祉施設入居者や養護学校生の実習を受け入れるなど地域との連携を図り、障害者の皆様へ就業経験の場を提供してまいります。
テンプスタッフは、「雇用の創造」「人々の成長」「社会貢献」という企業理念に基づき、多くの障害者の方々の経験や能力を最大限発揮できる場を造りたいという考えから、1991年に特例子会社としてサンクステンプを設立いたしました。これまで、テンプスタッフグループの名刺作成や封入発送請負業務、障害者・高齢者向けのパソコン教室、障害者向けの人材紹介事業などにおいて、雇用の創出を図ってまいりました。加えて、昨今の障害者雇用促進の動きを捉え、障害者の就労の促進のために、2005年12月、テンプスタッフ内に障害者雇用推進センターを発足させ、さらなる雇用創出に努めております。
(※1)雇用者数60名…横浜市所有の建造物の面積を鑑み最適な就労者数を算出
(テンプスタッフ http://www.tempstaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・4月28日)