あしぎん総合研究所、平成27年度「新入社員意識調査」
~出世を望む新入社員は減少。進む男性の“草食化”~
あしぎん総合研究所は、あしぎん新入社員セミナー受講生、新入社員向け出張研修受講生641名を対象に、「新入社員意識調査」を行いました。
<ポイント>
◇新卒者の訪問企業数は「1~2社」が24年度にこの設問を加えて以来最も多い回答となり、景気回復を受けて学生優位の「売り手市場」となった様子がみられた。
◇出世については、「平社員のままでいい」「係長ぐらい」が増加。一方、「課長」「部長」「役員以上」と出世を望む新入社員は減少した。特に男性でこの傾向が顕著で、男性の“草食化”が進んでいる。
◇女性活躍推進の機運が高まる中、「いずれは家庭に入りたい」という女性はほぼ昨年度並み。3割近くがこれまで同様“専業主婦”を希望しており、新入社員の意識変革は入社後にかかっているという現状がわかった。
1.会社を選んだ基準
「自分が働きたい業界・業種」が65.9%と圧倒的に多く、次いで「通勤に便利など立地条件」30.8%、「会社・上司の雰囲気が良い」30.0%となった。男女別で男性が多いのは「休日が多い」「会社の業績がいい」「給料が多い」で、男性は女性に比べて条件重視の傾向にある。特に「休日が多い」を選んだ男性は22年度の調査開始以来最も多くなり、はじめて2割を超えた。
2.働く目的
「収入を得ること」は少し減り73.5%。次いで「自己の人間性の成長」44.2%、「社会の一員として社会へ貢献するため」35.6%の順でいずれも増加している。
3. 不安
「仕事についていけるか」が70.5%と最も多い。景気回復への安心感からか「会社の業績の悪化」「思ったとおりの収入が得られるか」は減少した。
4.勤務・転職等
「定年まで働きたい」が最も多く52.5%。次いで「いずれは転職したい、してもよい」23.8%、「いずれは家庭に入りたい」13.8%の順で、例年と大きくは変わらない。
5.出世
最も多いのは「課長・店長ぐらい」31.1%。次ぐ「平社員のままでいい」22.9%は男女ともに2年続けて増加しており、25年度調査からは5.3ポイント増えた。
<調査方法>
(1)調査期間:平成27年3月24日~4月22日
(2)調査対象:あしぎん新入社員セミナー受講生、新入社員向け出張研修受講生
(セミナー開催回数栃木県10回、群馬県1回、埼玉県1回、出張研修6回)
(3)有効回答数:641名(回答率99.8%)
内訳:男性336名、女性305名大学・大学院40.2%、高専・短大・専門学校15.4%
高校27.8%、中途採用、その他16.5%
◆ 本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社あしぎん総合研究所 http://www.ashigin-ri.co.jp/ /5月20日発表・同社プレスリリースより転載)