リクルートジョブズ、主婦の就業に関する1万人調査[50~69歳女性の就業状況]
~無業・求職者の半数が仕事が見つからずに就業をあきらめている。
理由は「職種のなさ」「年齢の壁」~
株式会社リクルートジョブズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:柳川昌紀)の調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」が、2013年12月に行った「主婦の就業に関する1万人調査」のうち、「50~69歳女性の就業状況」をまとめましたので、ご報告いたします。
【全体概要】
○就業率42.0%、現在無業だが就業意向がある人は21.9%。就業意向がない人は36.2%
有職者の現雇用形態は、アルバイト・パート56.1%、派遣・契約社員7.8%、正社員19.8%。無業・就業意向者21.9%のうち、過去1年以内に仕事探しをした人は10.2%、仕事探しはしなかったが就業意向が高い人は9.1%、仕事探しはせず就業意向も「いずれは」と低い人は2.6%となった。無業・就業意向者の希望雇用形態はアルバイト・パート中心。
○就業率に影響を与える要素は「本人年齢」「同居している子供の人数」「預貯金額」
50~54歳の就業率は51.4%と高水準だが、その後は本人年齢が上がるほど就業率は低下、就業意向がない人も増加する。同居している子供の人数が多いほど就業率は上がる。また預貯金額が少ないほど就業率は上がる傾向。
【有職者(アルバイト・パート)の就業実態】
○「場所」へのこだわりは強いが、「休日」「時間」への重視度合いは20~49歳より低下
50~69歳は20~49歳と比べて全体的に重視度合いが低い。場所に対するこだわりの強さは20~49歳と同様だが子育てが一段落して制約条件が緩和されるため、「休日」や「時間」への重視度合いは下がる。結果、休日の曜日や始業時間、終業時間も20~49歳より融通が利きやすくなる。
○「介護スタッフ」「清掃、ビルメンテナンス」など、50~69歳が働きやすい職種が上位に
50~69歳が現在働いている職種は、「一般事務・スタッフ職(20.9%)」「CVS・スーパー店員(8.3%)」 「介護スタッフ(5.4%)」「清掃、ビルメンテナンス(4.8%)」「医療関連(4.5%)」と続く。「一般事務・スタッフ職」の人気の高さは 20~49歳同様だが、「介護スタッフ」「清掃、ビルメンテナンス」「塾講師、家庭教師、採点、通信教育」「コールセンター・テレマスタッフ」「調理人、 コック」は20~49歳よりも上位になる。これらは50~69歳が働きやすい職種と言える。
○仕事をする目的は経済的な理由が大半だが、経済的要因以外の理由も増える
20~49歳同様、経済的な理由が大半を占めるが、20~49歳よりも経済的理由の比重は下がり、「社会とのつながりを得るため」「働くことが好きだから」「社会に貢献するため」といった、経済的要因以外の理由が増える。
【無業・求職者(アルバイト・パート)の仕事探しの実態】
○無業・求職者の半数が仕事が見つからずにあきらめている。理由は「職種のなさ」「年齢の壁」
無業・求職者(50~69歳の10.2%)のうち、「過去1年間で仕事探しをして、新しい仕事が決まった」人は4.6%。20~49歳と比べて、「仕事探しをしたが、見つからずに、現在は仕事探しをやめている」人が圧倒的に多く、50.3%存在する(=あきらめ層)。働く意思があるのに、見つかっていない、もしくは仕事探しをやめた理由として、特に60歳以上は「希望する職種の募集が少ないから」を理由に挙げる人が急激に増える。また、その他と回答して理由を答えた人の2/3が「年齢の壁」を理由に挙げている。
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主婦の就業に関する1万人調査【50~69歳女性の就業状況】
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リクルートジョブズ http://www.recruitjobs.co.jp/ /5月7日発表・同社プレスリリースより転載)