ネットリサーチDIMSDRIVE 「企業コンプライアンス」に関する意識調査結果を発表
~2割が「社内のコンプライアンス違反」を見聞きした経験あり~
●22.8%が「社内のコンプライアンス違反」を見聞きした経験あり
●男性は「本人に直接注意」・女性は「同僚に相談」
食品偽装やSNSでの画像アップなど、企業や従業員のコンプライアンス意識が問われた昨年。CSR(企業の社会的責任)も浸透しつつある今、法律を守るだけではなく、倫理観も求められるようになっています。
インターワイヤード株式会社(東京都品川区、代表:斉藤義弘)が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「企業コンプライアンス(法令順守)」についてアンケートを行い、コンプライアンスに関する認知、お勤め先のコンプライアンス対策状況、違反の目撃とその後の行動などについてまとめました。
調査は2013年9月6日~9月20日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニター7,708人から回答を得ています。(うち、組織に属して働いている人 4,549人)
<結果詳細> http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2014/140327
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■■コンプライアンスについて最もよく知っているのは「部長クラス」■■
■「企業コンプライアンス」という言葉の認知
「詳しく内容を知っている」25.1%、「内容はある程度知っているが、詳しくは分からない」30.8%で、
55.9%と半数強が『ある程度以上知っている』と回答。
「名前を聞いたことがある」人まで含めた“コンプライアンス”という言葉の到達度は88.0%であり、多くの人が知っている。
<役職別>
「詳しく内容を知っている」の値について役職別にみると、
【部長クラス】が最も高く65.1%、以降、役職が下がるほど値が低くなり、【一般社員】では26.4%と【部長クラス】の半数以下である。
【部長クラス】より上の【役員】は44.4%、【経営者】は27.8%となっており、
“実務と部下を管理し、責任も負う役職”である【部長クラス】が、最もコンプライアンスを良く知っている…という
社内の体制を反映したような結果になっていると思われる。
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■■社内啓蒙は研修が主流。通報窓口の設置は1割にとどまる■■
■コンプライアンスの教育・啓蒙活動
勤務企業における“従業員への教育・啓蒙活動”は、何かしら行っていると回答した人は49.9%と半数である。
何を行っているかについては、「社内主催の、講習会・研修」が最も多く30.0%、
次いで「新入社員研修・教育」23.4%、「従業員に対する、実地研修」18.3%と続き、“研修”が主な活動のようである。
「内部通報窓口の設置」は13.8%、また「違反を防ぐためのチェック対策、更生対策がある」は10.9%にとどまっており、
研修という形での教育は行っている企業がある程度あるものの、窓口の設置やチェック対策など、
”社内体制”に関する事柄まで手が回っている企業は少ない、ということが伺える。
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■■22.8%が「社内のコンプライアンス違反」を見聞きした経験あり■■
■コンプライアンス違反 目撃経験
従業員の“コンプライアンス違反”を目撃してしまった・知ってしまった・・・という経験がある人の割合は、
「目撃してしまったことがある」10.8%、「目撃はしていないが、知ってしまったことがある」8.5%と、
『スタッフのコンプライアンス違反を知っている人』は19.3%で、2割近くに上った。
また、3.5%は「自分自身が違反してしまった事がある」と回答しており、
“コンプライアンスに違反した・見聞きした”経験がある人は22.8%と2割を超えている。
<業種別>
違反した・見聞きした経験者の割合は【保険業】と【銀行・証券・商品先物取引業】が最も高く、33.9%であった。
以下、【建設業】26.9%、【国家公務】26.6%、【食料品製造業】26.3%と続く。
「自分自身が違反」したケースについては、【銀行・証券・商品先物取引業】8.9%が最多、【電気・ガス・熱供給・水道業】8.8%と続いた。
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■■違反を知った際の行動、男性は「本人に直接注意」・女性は「同僚に相談」■■
■違反を知った時の行動
他の従業員について、“違反を知った際、あなたはどのような行動に出ましたか。”と尋ねたところ、
「何もしなかった」という人が43.9%と最も多く、『行動を起こした人』は56.1%と半数強である。
起こした行動については「違反者本人に直接注意した」人が多く、23.3%であり、
行動を起こした人の4割が本人に直接注意したと回答。
本人以外への行動では、「直属の上司などに報告した」20.0%、「同僚に相談した」12.5%と続いた。
「コンプライアンス部などの専門部署に報告した」は6.7%、「内部通報窓口(ヘルプライン)に通報した」は3.4%と、
専門部署に働きかけた人は少なかった。
<男女別>
行動を起こした人の割合は、【男性】57.3%、【女性】52.6%で、【男性】の方がやや高かった。
「本人に直接注意」は男性の方が女性よりも10%以上高く、一方で「同僚に相談」は女性の方が10%以上高い。
女性は同僚に相談する形で行動を起こすが、男性は本人に注意・報告する方法で行動する人が多い事が伺える。
<役職別>
役職が高いほど行動を起こす割合が高く、【一般社員】の44.0%に対し、【部長クラス】では79.3%に上る。
「本人に直接注意」は役職が上がるほど値が高く、【部長クラス】では41.4%に上る。
「直属の上司に報告」は【課長クラス】・【主任クラス】に比べて【係長クラス】の値が低く、
【係長クラス】は「専門部署に報告」・「誰にも報告・注意はしなかったが、違反した部分を改善、是正した」の値が高い。
役職によって起こす行動に違いがある事が伺える結果であった。
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■■コンプライアンス違反を知ってしまったら…?「匿名であれば、組織に報告できる」■■
■今後目撃してしまったら?
“今後目撃してしまった際の行動”については、73.8%が『行動できる』と回答しており、意向は高い。
「直接本人に注意できると思う」25.7%、「本人には注意しづらいが、本名で組織に報告できると思う」14.4%で、
『自分の身元を明かして注意・報告できる』と考える人の割合は40.1%と半数には届かないが、
「匿名であれば、組織に報告できる」という人も33.7%と多いため、
匿名で報告できるシステムを整備すれば、報告する人も増えるのではないかと思われる。
<男女別>
『行動できる』割合は、【男性】78.6%に対し、【女性】63.5%である。
女性は本人に直接注意できる人は13.3%と少なく、4割近く(37.4%)が「匿名であれば・・・」と回答している。
<役職別(部長以下)>
役職が高いほど「本人に直接注意できる」と回答する一方で、
一般社員の32.2%が「匿名であっても、報告はできないと思う」と回答している。
役職が高いほど行動に起こせる・・・という事は、裏を返せば“役職が低い人は行動に移しにくい”とも考えられ、
行動に移す人を増やすには、”行動する事で起こりうるリスクを無くす”、”不安を解消する”などの対策が必要だと考えられる。
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■調査概要
調査方法 : インターネットを利用した市場調査
調査期間 : 2013年9月6日~9月20日
有効回答数 : DIMSDRIVE登録モニター男女7,708人(うち、組織に属して働いている人 4,549人)
■調査項目
●「コンプライアンス」の認知
●勤務企業について・・・コンプライアンス専門部署・専属担当の有無
●勤務企業について・・・行動規範・行動指針の有無
●勤務企業について・・・コンプライアンスの教育・啓蒙活動の有無と内容
●勤務企業について・・・コンプライアンス順守意識
●コンプライアンス違反 目撃経験率
●コンプライアンス違反を知った時の行動、今後目撃した際の行動意向
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●ネットリサーチのDIMSDRIVE
インターワイヤード株式会社が運営する『DIMSDRIVE』は、全国に18万人のモニターを擁し、インターネットリサーチを通じて調査企画・設計から分析・提案までを提供する、マーケティングのトータルソリューションサービスです。
広告効果測定やライフスタイル分析、従業員満足度調査(ES調査)、コンプライアンス従業員意識調査など、目的に応じた調査でお客様の戦略立案をサポートしています。
本アンケートは、DIMSDRIVEの公開調査「タイムリーリサーチ」の企画調査です。
●インターワイヤード株式会社
<所在地> 東京都品川区東品川2-2-25 サンウッド品川天王洲タワー3F
<TEL> 03-5463-8255
<代表者> 斉藤 義弘
<事業内容> ネットマーケティングリサーチサービス「DIMSDRIVE」運営
<URL>
■ネットリサーチ DIMSDRIVE http://www.dims.ne.jp/
■従業員満足度調査 ES-DIMS http://www.dims.ne.jp/about/es-dims/
■コンプライアンス従業員意識調査 CP-DIMS http://www.dims.ne.jp/about/cp-dims/
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(インターワイヤード株式会社 DIMSDRIVE事務局 http://www.dims.ne.jp/ /3月27日発表・同社プレスリリースより転載)