帝国データバンク、長寿企業の実態調査(2013年)を発表
2013年9月2日、帝国データバンクでは「長寿企業の実態調査」のプレスリリースを行いました。
創業100年以上の「長寿企業」、全国に2万6,000社
~ 2013年は1,410社が「長寿企業」の仲間入り ~
安倍政権が日本経済の再生に向けて掲げたキーワードのひとつに、「新陳代謝」がある。「日本再興戦略」において、産業および企業の「新陳代謝」を促進することにより、民間の活力を最大限に引き出すとした。幸いなことに日本には、この「新陳代謝」の良き手本となる企業が多く存在する。本調査で取り上げる「長寿企業」がそれだ。戦争や災害に加え、市場環境の変化や事業承継など、100年以上の歴史のなかで内外の様々な困難を乗り越え、変化に対応してきた「長寿企業」から学ぶべきことは多い。
帝国データバンクでは、企業概要ファイル「COSMOS2」(144万社収録)をもとに創業100年以上の「長寿企業」(個人、各種法人含む)を集計し、業種別、規模別、創業時期別、都道府県別に分析した。
■※各企業の業歴については、創業月まで判明しない場合もあるため、一律で「2013年-創業年=業歴」とした (例)1900年12月創業の場合→(2013-1900)=創業113年
■「COSMOS2」は2013年8月時点のデータを使用
調査結果(要旨)
1. 業歴が 100 年以上の「長寿企業」は、2 万 6,144 社判明した。このうち、2013 年に新たに「長寿企業」の仲間入りを果たしたのは 1,410 社
2. 業種別に見ると、最も多かったのは「清酒製造」で 707 社判明した。以下、「貸事務所業」(613社)、「酒小売」(596 社)と続くほか、「呉服・服地小売」、「婦人・子供服小売」など消費財関連の小売業が目立つ
3. 規模別に見ると、「従業員 10 人未満」が 16,287 社で 62.3%、「年商 10 億円未満」が 21,431社で 82.0%と、比較的小規模な企業の割合が大きい
4. 明治時代以降(1868 年以降)の創業は 23,384 社で 89.4%を占めた。江戸開府前(1602 年以前)の創業は 141 社
5. 都道府県別の「長寿企業輩出率」を見ると、「京都府」の 3.96%が最高。以下、「山形県」
(3.72%)、「島根県」(3.60%)、「新潟県」(3.58%)がこれに続く
詳細は資料(PDF 302KB)をご覧ください。
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(株式会社帝国データバンク http://www.tdb.co.jp/ /9月2日発表・同社プレスリリースより転載)