パソナエンジニアリングとエッチ・ディー・ラボ
LSIエンジニアの育成で業務提携
総合人材サービスを手掛けるパソナ(東京都千代田区、南部靖之・代表取締役グループ代表兼社長)のグループ会社で、機械・電気・電子系の設計技術者に特化した人材サービスを行うパソナエンジニアリング(東京都千代田区、根木徹也・代表取締役社長 http://www.pasona-eng.co.jp/ )はこのたび、システムLSIなどのデジタル回路設計者トレーニングを行う国内唯一の設計コンサルティング会社、エッチ・ディー・ラボ(横浜市港北区、長野義史・代表取締役社長 以下 hdLab http://www.hdlab.com )と業務提携し、ハードウェア業界の技術者の育成と人材サービスを強化します。
<背景>
半導体業界では、パソコンや携帯電話以外にDVDや液晶テレビなどの需要増により、求人ニーズが活性化し、技術者の確保と育成が急務となっています。そこでパソナエンジニアリングでは、一万人以上のLSIエンジニアの教育・研修実績のあるhdLabとの提携により、LSIエンジニアの教育を行い、半導体業界における圧倒的な人材不足を解決していきます。
今回パソナエンジニアリングでは、教育システムの中にhdLabが開発した「設計技能検定試験ESA」(*)(以下ESA)を導入することにより、実践研修後、技術力を定量化しエンジニアの技術保証を行っていきます。これによって人材を受け入れる企業側は、プロジェクトを組む際、事前に技術水準の把握ができ、よりミスマッチを防げるメリットがあります。今回の提携により、これまで半導体製造メーカーのみが採用していた設計者研修システムを、今回日本で初めて人材サービス会社のパソナエンジニアリングが活用することで、LSIエンジニアを目指す、より幅広い方々の確保と育成が可能になります。
今後パソナエンジニアリングでは、この教育システムを使って2007年3月までに100名のエンジニアを育成していく予定です。
*hdLabは設計者研修の他に2005年10月、LSIを中心とするハードウェア開発分野では今までになかった、エンジニアの能力を客観的に定量評価できる検定試験「STARC認定 設計技能検定試験ESA」(以下ESA)をSTARC(**)と共同開発しました。ソフトウェア技術における「情報処理技術者試験」と並んで技術者の人材育成に大きな役割を果たしていくものと、期待されています。
**STARCとは、半導体理工学研究センターであり、平成7年12月に日本の半導体メーカー11社の出資で設立され、システムLSIの超微細化や高密度化に伴う新たな設計課題に対する技術の開発や研究などを行っています。
(パソナ http://www.pasona.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・12月26日)