テンブロスが東京都元ホームレスの就業を支援
「東京ホームレス就職支援事業」の求人開拓を受託
総合人材サービスのテンプスタッフグループで、中高年齢者の人材派遣、人材紹介および製造業分野の業務委託・請負、人材派遣を手掛けるテンブロス(東京都新宿区、永住賢二・代表取締役社長)では、東京ホームレス就業支援事業推進協議会の「東京ホームレス就職支援事業」(*1)の求人開拓業務を受託し、2005年12月より活動を開始しました。
本支援事業は、厚生労働省からの委託を受けた同協議会が東京都の推進する『ホームレス地域生活移行支援事業』の借上げ住居入居者(*2)を対象に就業支援相談、臨時的・軽易な仕事の開拓、職場体験講習などにより就業を促し自立を支援するものです。運営は東京都からの委託を受けた特定非営利活動法人(NPO法人)2社が就職相談を行い、同社が求人開拓を担当します。
東京都のホームレス人口は、ピーク時の1999年の約5,800人から比較すると、2005年には4,263人と減少していますが、東京都では、引き続き、緊急一時保護センターや自立支援センターなどの一貫した自立支援システムの構築に取り組むとともに、ホームレス就業支援事業を含め、さらなるホームレス支援策の拡充を目指しています。
この度の事業受託に際し、同社では社内にホームレス就業支援プロジェクトを結成、人材サービス会社として有する求人情報や営業ノウハウを活かすとともに、専属求人開拓推進員により23区内の企業に対し求人を開拓します。また、NPO法人が行うカウンセリングや研修などの補助的な支援も実施します。元ホームレスを活用する受入れ企業のメリットは、就職が困難な求職者(日雇労働者やホームレスなどの経験不足者)を試行的に短期間(原則3カ月)雇用する場合、奨励金が支払われる試行雇用(トライアル雇用)奨励金制度、企業の職場を実際に体験してもらい早期就職に役立てる支援をした企業に支払われる職場体験講習委託費などがあります。同社では、企業のホームレスの自立支援に対する理解を図りながら、営業活動を進めていきます。
(*1)元ホームレスの人たちの自立に向けた就業を支援するため2005年9月6日に発足した。国、東京都、荒川区、墨田区、NPOなどが参画する任意団体です。
(*2)東京都が2004年から2008年の5年間に実施するホームレスの自立支援などに関する東京都実施計画の一環で、借上げ住居を2年間(更新あり)低家賃で貸し付け、自立した生活に向けて就労機会の確保や生活相談の支援をする。
(テンプスタッフ http://www.tempstaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・12月22日)