パソナが紹介予定派遣専門会社
「パソナ テンプ トゥ パーム」設立
総合人材サービスを手掛けるパソナ(東京都千代田区、南部靖之・代表取締役 グループ代表兼社長)はこのたび、日本初となる紹介予定派遣(※)の専門会社「パソナ テンプ トゥ パーム」(東京都千代田区、佐々木久美・代表取締役社長 以下、パソナTTP)を2005年11月1日に設立し、2006年2月より営業を開始します。
パソナTTPは、雇用のミスマッチを解消する新たな雇用形態として注目を集める紹介予定派遣システムを活用し、自分の適性を見極め長く働きたいと願う人々をはじめ、長年のビジネス経験がありながら、業界経験の浅さや年齢を理由に正社員として働くことを断念していた人々を支援し、誰もが就きたい仕事にチャレンジできる雇用インフラを構築していきます。
※ 紹介予定派遣(Temp to Perm)
派遣社員として一定期間働いた後、登録者と企業の双方の希望が一致すれば直接雇用に切り替わるシステム。2000年12月の改正労働者派遣法により解禁。
<設立の背景と趣旨>
紹介予定派遣は、雇用のミスマッチを解消する新たな雇用形態として、2000年12月の規制緩和以来、企業と求職者双方において年々その活用が広まっています。日本人材派遣協会の調べによると、2005年7−9月の紹介予定派遣の実稼働者数は3266人と前年同期比56%増加しています。求職者にとっては一定期間派遣スタッフとして働くことで、自分の能力や仕事への適性を判断することができ、また企業としても面接だけではわからない能力や適性を見極めることができるなど、ミスマッチの少ない採用手段として、今後ますます利用者は増加すると思われます。
パソナは、自分の適性を見極め同じ環境で長く働くことを希望する人々や、長年のビジネス経験がありながら、業界を超えた転職や年齢を理由に正社員として働くことを断念していた方に対して、「紹介予定派遣」システムを通じて社会参加を支援する新会社「パソナテンプトゥパーム」を設立しました。新会社では、ヒューマンスキルや人間力を数値化する独自のシステムを構築し、登録者の潜在化している能力を引き出すキャリアカウンセリングを行うことにより、履歴書や経験だけでは見ることのできない“社会的な柔軟性”を判断基準に盛り込み、企業の優秀な人材の獲得を支援します。また、半年間(最長)の派遣期間中に継続的にパソナTTPからフォローを行うことで、登録者へのメンタル的なフォローをはじめ、教育研修なども代行することが可能です。
パソナグループは創業以来、「育児を終えてもう一度働きたいと願う家庭の主婦の人々に、会社時代の能力や技能を活かすことのできる適切な仕事の場をつくりたい」という思いのもと、働きたいと願う多くの女性の人々に人材派遣という雇用形態を通じて、仕事をご提供してきました。
折りしも来年2006年は、1986年に施行された男女雇用機会均等法から20年という節目の年にあたることから、グループの創業の原点に立ち返り、女性をはじめとする仕事を求める多くの人々と企業との雇用のミスマッチを解決し、誰もが就きたい仕事にチャレンジできる雇用インフラの構築に取り組んでいきます。
(パソナ http://www.pasona.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・12月5日)