ティーペック、日本で初めて、全国の糖尿病専門医と連携した
『優秀糖尿病臨床医ネットワークサービス』 4月よりスタート
電話健康相談を中核に、医師の手配紹介、メンタルヘルスのカウンセリング等の事業を全国で展開するティーペック株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:砂原 健市)は、年々増加し続ける糖尿病罹患者及びその予備群、そしてその医療費への対策を目的とし、日本で初めて、全国の糖尿病専門医とのネットワークによる、『優秀糖尿病臨床医ネットワークサービス』を、全国の医療保険者(健康保険組合、共済組合、同一業種で構成される国民健康保険組合等)に向けて、4月から開始します。
当サービスは、全国各地の優秀糖尿病臨床医(148名 ※平成24年3月現在)との連携による当社独自のネットワーク(「優秀糖尿病臨床医ネットワーク」)を構築し、同時に糖尿病専門の相談窓口として「糖尿病相談センター」を立ち上げ、糖尿病に関する相談から糖尿病専門医、専門医療機関の紹介、さらには受診勧奨までを行うものです。
当サービスの対象者は、糖尿病未治療者・治療中断者、特定健康診査(メタボ健診)で受診勧奨になった人などの糖尿病罹患者及び糖尿病予備群。また医療保険者の要望に応じて、当社と事業連携する株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区 代表取締役社長:山下 徹)が対象者の抽出を行います。併せて、医療費分析、サービス利用者の利用後の追跡調査や医療費の動向に至る効果測定も行います。
『優秀糖尿病臨床医ネットワーク』は、堀田 饒先生(中部ろうさい病院名誉院長)、清野 裕先生(関西電力病院病院長)、渥美 義仁先生(東京都済生会中央病院常勤顧問・糖尿病臨床研究センター所長)など、日本の糖尿病治療を代表する医大の教授、名誉教授クラスの先生方に評議員としてご参画いただき、優秀糖尿病臨床医の推薦・選考をいただいております。また主な特別顧問として、日野原 重明先生(聖路加国際病院理事長)、後藤 由夫先生(東北大学名誉教授)、井村 裕夫先生(京都大学名誉教授)にご就任いただきました。
現在、日本の糖尿病罹患者とその予備群は右肩上がりで増加し続けており、厚生労働省の「平成19年国民健康・栄養調査」によると、糖尿病が強く疑われる人890万人、糖尿病の可能性を否定できない人1,320万人、合わせて2,210万人にも上ります。つまり、日本人の5.7人に一人が糖尿病またはその疑いがあるということになります。その中で、厚生労働省の「平成20年患者の概況」によると、糖尿病の未治療者及び治療中止者の数は約653万人にも上り、糖尿病罹患者890万人中、実に73%強という驚くべき数字となります。
糖尿病は放置しておくと、重大な合併症を併発し、全身の血管や腎臓、目など細い血管の集中した部位に障害を受け、足壊疽、人工透析、失明を引き起こします。加えて、太い血管も障害を受け、脳梗塞や心筋梗塞等の重大な病気にもつながります。つまり糖尿病は、治療が遅れれば遅れるほど重症化し、医療費も増加していく病気です。(糖尿病は少しずつ悪化していく生活習慣病であり、糖尿病全体の9割を占める2型糖尿病は、初期段階では全く自覚症状がないことから、糖尿病の治療開始を遅らせる要因のひとつとなっています。)
糖尿病に対処するためには、できるだけ早く経験豊富な糖尿病専門の臨床医に受診することが大切で、早期に適切な治療を行えば、合併症の発症や進行を止めることができます。
このような背景から、今回スタートさせる『優秀糖尿病臨床医ネットワークサービス』は、全国の多くの糖尿病罹患者に対して、早期治療や重症化防止を的確にサポートしていくと同時に、年々増大化する糖尿病医療費の適正化に向けて貢献していくサービスです。
4月の開始時から、内田洋行健康保険組合、月島機械健康保険組合、帝石健康保険組合、東京写真材料国民健康保険組合、日本カーリット健康保険組合、保土谷化学健康保険組合(五十音順)等、約10組合にご採用いただきます。
(ティーペック株式会社 http://www.t-pec.co.jp/ /3月29日発表・同社プレスリリースより転載)