ラックが情報セキュリティ対策のための
「人材育成ビジネス」に本格参入
情報セキュリティ分野でのリーディングカンパニー、ラック(東京都港区、三輪信雄・代表取締役社長)は、従来から実施してきた技術者向けの情報セキュリティ教育サービス「SNS(エスエヌエス)アカデミー」をさらに充実させ、新たにマネジメント層をも対象に、実践演習を取り入れた総合トレーニングコースを開設します。これにより同社は、情報セキュリティに係わる人材育成のための教育ビジネスへ本格的に参入します。
企業のIT 化が進む中、情報セキュリティ分野で活躍できる知識とスキルを持った人材の不足によって、情報セキュリティ対策や情報セキュリティマネジメントを推進することが困難な状況に置かれています。とくに情報システムのユーザー企業における知識やスキルの不足は深刻で、結果的にさまざまなセキュリティ事故や事件が後をたちません。
昨今頻発している情報漏えいや、ネットビジネスサイトへの不正侵入事件などの対応は、特にCIOやCTOが係わることから、企業における事業継続上の危機管理として認識されるべきであり、また常に訓練や演習が必要とされます。セキュリティ事件や事故は、事前の防止策・安全対策のみで対応しようとすると、机上の対策に陥ってしまいがちであるばかりか、万一事故が起きた場合の準備・対策がおろそかになり、かえって危険な状態に陥る恐れすらあります。
さらに、個人情報保護法の施行により、一通りの規定整備や安全対策は浸透してきましたが、現在のサイバー犯罪は、スパイウェアに代表されるように、安全対策をすり抜け、日々悪化しているのが現状です。ユーザー企業において、一通りのセキュリティ対策が終了したところで次に考えるべきは、訓練や演習によって人的対応力を強化し、継続してセキュリティ対策を続けてゆきながら、万一の事故にも備えることです。
このような背景から、情報セキュリティ対策で実績のある同社は、セキュリティ監視、サーバの構築・実装、脆弱性検査、ISMS やPマークコンサルティングで培ったノウハウを、教育事業に活用するべく、従来から定評のあったセキュリティ教育サービス「SNSアカデミー」をさらに充実させることとしました。
この度提供する新メニューは、ネットワーク技術者のみならず、企業の管理者層(CIO、CTO)を対象としたメニューも新設しており、今後IT/ネット社会を担う人材に求められるIT リテラシや人的対応能力を向上させるための、実践的なトレーニングメニューとなっています。
【「SNSアカデミー」の提供メニュー概要】
■ 「実践・テクニカル実習・演習コース」
主に技術者向け実習で、実機を使いながら、情報セキュリティに係わる技術の習得を目的としたコースです。このコースでは、ラックの現場の技術者が講師となり、不正アクセスの防御・検知手法、さらには最新のセキュリティ動向を交えた攻撃シミュレーションを取り入れ、トレーニングを実施します。ネットワーク管理者やシステム管理者を対象とする情報セキュリティ関連技術や対応方法を習得する2日〜3日間のトレーニングコースです。
■ 「実践・マネジメント実習・演習コース」
主に管理者層向けコースとして、情報セキュリティ対策に係わる各種マネジメント規格(ISMS、Pマーク、情報セキュリティ監査制度等)を体系的に学ぶとともに、セキュリティ事件や事故が発生した時、いかに対応、対処すべきかを実習します。現場でマネジメントを推進する立場、あるいはこれから情報セキュリティマネジメントを行う立場の方などを対象とした1日〜2日間のトレーニングコースです。
さらにオプションとして、CIO、CTOなど管理者層を対象とするマネジメント実習・演習コースでは、ラックが従来提供してきた「個人情報119」サービスで定評のある対外対応に関する演習や、経営層への状況報告、インシデント発生時のマスコミ対応など、従来のセキュリティ技術研修から一歩ふみ出した演習カリキュラムを提供します。
※SNSアカデミーでは、企業単位ごとに、各企業の要望に即した教育コンテンツを作成し、一般従業員、システム管理者、管理職、経営層を対象とした、独自トレーニングも用意します。
■ 提供価格
・実践・テクニカル実習・演習コース:16万円(2日/1人)〜
・実践・マネジメント実習・演習コース:7万円(1日/1人)〜
■ 提供開始日:2005年12月2日
(ラック http://www.lac.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・11月24日)