インテリジェンス、求人情報サービス「an」 調査
離職中の介護・看護職、再就職する条件は?
~人手不足続く医療・福祉業界 看護職の不足人員は5万人強
再就職のカギは「家事・育児との両立」~
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:高橋広敏)が運営する求人情報サービス「an」は、介護、看護職にかかわる有資格者のうち、過去に資格を生かして働いた経験があるものの、現在は離職中の人(潜在的有資格者)を対象にした意識調査を実施しました。調査結果がまとまりましたので、お知らせいたします。
※ 詳細は、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しています。
介護・看護の現場では、2011年度の看護職の不足人員が56,000人(厚生労働省「第七次看護職員需給見通しに関する検討会報告書(概要)」より)など、深刻な人材不足が続いており、潜在的有資格者の存在への注目は高まっています。そこで、潜在的有資格者が再就職する条件を探るため、意識調査を実施しました。
【 調査結果 】
■ 潜在的有資格者の属性 ― 約半数が小学生以下の“子育てママ”
介護、看護職における潜在的有資格者498人の属性をみると、介護・看護職ともに、その8割以上が女性であることが分かりました。さらに、子どもの有無状況を聞いたところ、元介護職では41.9%、元看護職では55.4%が5歳以下の子どもをもつ「子育てママ」となっています。
■ 再就職の可能性 ― 「家事、育児と両立できないから」離職するも再就職への意向は強い
資格を持ちながらも再就職しない理由を聞いたところ、「家事や育児と両立できないから」(元介護職:42.8%、元看護職:56.0%)がともにほかの選択肢を大きく引き離して最多。次いで「精神的に疲れる仕事だから」(元介護職:26.5%、元看護職:25.3%)、「体力的に疲れる仕事だから」(元介護職:18.4%、元看護職:18.1%)と続きました。
一方で、潜在的有資格者の多くを占める、5歳以下の子供を持つ女性に再就職意欲を聞いたところ、「時期を見て、そのうち持っている資格に関係する仕事に就きたい」(元介護職:44.7%、元看護職:56.8%)が最多、次いで「条件が合えば、すぐにでも資格に関係する仕事に就きたい」(元介護職:19.1%、元看護職:20.0%)となっています。
介護・看護職は、夜勤も多く、人命にかかわる仕事ゆえのハードさによって、家事や育児などとの両立が難しい事情はありつつも、潜在的有資格者の再就職への意欲は高いようです。「家事・育児と仕事が両立できる環境」さえあれば、潜在的有資格者の再就職を促せることが分かります。
■ 再就職の条件 ― 「勤務日数、時間の負担軽く」 看護は7割がアルバイト・パートでの就業望む
今後望む就業条件を聞いてみたところ、勤務日数では、希望する1週当たりの勤務日数(介護・看護職ともに3~4日)、1日の雇用時間(看護職が3~5時間、介護職は5~8時間)ともに短時間労働を希望する人が多いようです。過去働いていた条件と比較し、当時よりも短時間労働であれば、育児・家事と両立できると考える人が多いためか、就業形態も正社員ではなくアルバイト・パートを希望していることが分かります。
介護・看護職の人材確保に苦心する現場では、子育てにやさしい雇用条件の見直しが重要であることが、今回の調査より分かりました。「繁忙時間のみ、3~4時間程度」「週3日でOK」など、パート雇用を促進したり、独自のシフト体制を用意するなど、フォロー体制を整えることで、優れた人材確保につながるのではないでしょうか。
※ リリース本文、図表はこちらをご参照ください。
「an」について
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(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /10月17日発表・同社プレスリリースより転載)