リクルートエージェントが11月から
理工系大学院生の就職支援事業を開始
リクルートエージェント(東京都千代田区、村井満・代表取締役社長)は、キャリア支援の対象をさらに拡大します。新たな対象となるのは、これまでの社会人ではなく<理工系大学院生(新卒)>。専攻を活かした技術職を目指す理系大学院生に対して、求人の紹介/キャリアアドバイスなどの就職支援を行います。事業化に向けては、すでに2005年1月よりプロジェクトチームを設け、フィジビリティを行ってきました。その結果、学生からのニーズが非常に高いことから就職支援事業を11/1(火)より開始します。なお、この事業を推進する専任部署は<新卒事業開発マーケット>。専任者は7名です。
【背景】
同社がこの事業を進める背景は次の通りです。
<環境変化>
■ 理工系院生の就職活動は、大学および教授の推薦制度と自由応募の二つが主軸です。いずれにしても、昨今の急激な技術領域拡大や変化のなかでは、自身の専門性がどの分野で生かせるか、またどのようなキャリア形成の可能性があるかを検討・把握することが難しくなっており、わからないまま就職先を決めてしまう学生も多く存在しています→ここに学校推薦を補完し、専門的な就職アドバイスを行う新たな就職や採用活動手段の必要性が生まれつつあります。
事例:自動車関連メーカーではクルマの電子化に伴い、従来の機械工学系の学生以外に電気電子/情報工学系人材の必要度も高まっている。一方、採用対象となる電気電子/情報工学系の学生は自分が自動車分野で求められていることを把握しきれていない。
<理工系大学院生側>
■ 幅広い選択肢の中からの検討をしきれていない
■ 将来のキャリアについて考えた就職先探し、というスタンスが薄い
■ 研究や学会などの発表で忙しく就職活動の為の時間が十分にとれない
<企業側>
■ 学校推薦/教授推薦だけでは対象分野の採用数に満たない
■ 新卒の応募者が少ない/技術系人材を採用したいが学校推薦、教授推薦枠がない
←特に外資、ベンチャー
■ 特定分野の理工系大学院生を採用したいが公募では応募がない
【フィジビリティ】
こうしたなか、同社ではフィジビリティとし2月、3月、6月に「理工系大学院生のための就職フェア」を開催しました。
■ 2月・3月のフェア:参加数/176名、求人企業数/15社に限定した、内定数/4人
■ 6月のフェア:参加数/168名、求人企業数/52社、内定数/30人
【事業計画】
<登録目標> 2006年卒向けは500名。 2007年卒向けは3000名。リクナビでの登録喚起をメインに、リクルートエージェント独自の募集(セミナー/イベントなど)も適宜行います(*11/1(火)より登録受付開始)。
<求人社数目標>400社
特に大手・準大手企業および外資系企業、ベンチャー企業を中心とする求人開拓を同社の営業が行う。
<料金>88万円*成功報酬
<紹介決定目標>2006年4月入社:100名 売上約1億円
2007年4月入社:500名 売上約4億円
【事業展望】
同社は、顧客への提供価値を上げることを事業の最重要課題として、新たなサービスの開発に取り組んでいます。この理工系大学院生の就職支援事業も、学生および企業が出会う機会を創出し、双方が持つ可能性の拡大につなげるためのものです。同社は、こうした事業の取り組みで、より多くの個人や組織をよりよく結ぶ役割を担いたいと考えているとのこと。また、技術立国ニッポンをこのようなカタチで、応援していきます。
(リクルートエージェント http://www.r-agent.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・11月14日)