平成22年度「大学等卒業者の就職状況調査」(厚生労働省)
~大学卒業者の就職率は過去最低、平成23年4月1日現在確定値~
厚生労働省は1日、平成23年3月に大学を卒業した学生の就職状況などを文部科学省と共同で調査し、平成23年4月1日現在の状況を取りまとめました。調査対象は、全国の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の中から、設置者や地域などを考慮して抽出した112校、 6,250人です(※1)。
本調査は年4回(10月1日、12月1日、2月1日、4月1日)実施し、翌月に発表しています(※2)。
なお、本発表は、東日本大震災の被災地の一部の大学等を除く状況を平成23年5月24日付けで暫定値として発表したところですが、被災地を含めた調査結果について、データの取得及び集計が出来上がったため、確定値として公表します。
【 就職率 】
○ 大学 91.0%(暫定値91.1%)
(前年同期比0.8ポイントの減。)
<2月1日からの伸び率は、13.6ポイント増と調査開始以来最大の改善。>
※ 2月1日現在77.4%(前年同期比2.6ポイントの減)
○ 短期大学(女子学生のみ)
84.1%(暫定値84.1%)で、同4.3ポイントの減。
○ 高等専門学校(男子学生のみ)
98.7%(暫定値98.5%)で、同0.8ポイントの減。
○ 専修学校(専門課程)
86.2%(暫定値86.1%)で、同1.2ポイントの減。
※ 1 調査対象、調査方法
調査校112校の内訳は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校。
調査対象人員6,250人の内訳は、大学、短期大学、高等専門学校併せて5,690人、専修学校560人。
それぞれの大学、学校などで、所定の調査対象学生を抽出した後、電話・面接等の方法により、性別、就職希望の有無、就職状況などにつき調査しています。なお、就職率とは、就職希望者に占める就職者の割合です。
※ 2 調査時期、発表時期
調査時期 発表時期
平成22年 10月1日 … 11月16日
12月1日 … 1月18日
平成23年 2月1日 … 3月18日
4月1日 … 7月 1日
〔参考:推計値〕
○平成23年3月卒業予定者数 ○うち就職希望者数 ○うち就職(内定)者数
・大 学 55万5千人 ・大 学 37万1千人 ・大 学 33万7千人
・短 大 6万8千人 ・短 大 5万1千人 ・短 大 4万3千人
・高 専 1万2百人 ・高 専 5千7百人 ・高 専 5千6百人
・専修学校 21万3千人 ・専修学校 18万4千人 ・専修学校 15万9千人
注) 卒業予定者数は、文部科学省「学校基本調査」から推計した数値で、就職希望者数と就職(内定)者数は本調査結果から推計した数値です。
【 参考:就職支援のための取組 】
厚生労働省では、新規学校卒業者の厳しい就職環境を踏まえた就職支援の強化のため、平成22年9月24日から「新卒応援ハローワーク」(平成23年7月1日現在57カ所)を設置し、3月末まででのべ228,952人が利用するとともに、「ジョブサポーター」による支援で、平成22年9月から平成23年3月末までで、59,903人の就職が決定しました。
平成23年度に入ってからも、「新卒応援ハローワーク」では、4月・5月でのべ90,715人が利用するとともに、「ジョブサポーター」による支援で、24,444人の就職が決定するなど、大きな成果がありました。(別添1参照)
また、未内定卒業者に対しては、卒業後もジョブサポーターを中心にハローワークにおいて引き続き支援を継続し、4月・5月で15,226人の就職が決定しています。(別添1参照)
さらに、東日本大震災により被災した新卒者などの就職支援のため、既卒者向け奨励金の支給金額の拡充等の措置を行うとともに、文部科学省等関係機関と連携し、就職活動のために宿泊が必要な被災地域の学生・生徒等を対象に、宿泊施設を無償提供する等、被災新卒者等の就職活動の支援に努めています。(別添2参照)
● セット版
○ (PDF:609KB)
● 第1・2表
○ (PDF:66.7KB)
○ (Excel:44KB)
● 就職(内定)率の推移
○ (PDF:88.3KB)
● 大学、短期大学及び高等専門学校卒業者の4月1日現在の就職状況調査の推移
○ (PDF:137KB)
○ (Excel:112KB)
● (別添1)ハローワークで新卒者の就職支援を進めています!
○ (PDF:218KB)
● (別添2)東日本大震災により被災した新卒者等への緊急対応を進めています。
○ (PDF:178KB)
◆ 詳細はこちらをご覧ください。
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/ /7月1日発表・報道発表より転載