文化放送キャリアパートナーズ
2012年3月卒業予定者 就職ブランドランキング調査結果(前半)を発表
株式会社文化放送キャリアパートナーズ(本社:東京都港区 代表者:代表取締役社長 竹村 勝彦)では、年2回、前半・後半に分けて大学生の就職ブランドランキング調査を行っています。このたび2012年3月卒業予定者の前半調査結果がまとまりましたので、発表させていただきます。
なお詳細な調査結果と解説記事に関しては、1月11日発売の週刊東洋経済1月15日号に掲載されます。
【 概況 】
JTBグループが総合1位。採用数の多い金融業界、不況に強い食品業界が堅調。
もともと前半調査のブランドランキングは、企業研究が深まっていない時期ということもあり、学生に馴染みのある商品・サービスを提供する企業、とりわけ華やかなイメージのあるテレビ局など大手マスコミが上位を占める傾向が強く見られました。しかし雇用環境の悪化から、昨年の2011年卒調査では、狭き門である大手マスコミは順位を下げ、採用数の多い金融、不景気に強い食品メーカーが順位を上げるなど大きな変化がありました。今回の2012年卒調査でも、その傾向は変わりませんでしたが、金融業でもメガバンクだけでなく、保険、証券のトップ企業が順位を上げるなど、より幅広い企業に投票が分散する動きが見られました。以前に比べ、企業研究がより早期に進んでいる事が考えられます。
総合1位はJTBグループ(昨年2位)。例年、文系女子学生からの人気が高い傾向にあります。扱っている商品・サービスからイメージが持ちやすく、前半ランキングでは常に上位にいる企業です。2位は三菱東京UFJ銀行(昨年1位)、昨年大きく順位を上げたメガバンク各行は三井住友銀行が12位(昨年3位)、みずほフィナンシャルグループが19位(昨年18位)といずれも順位を下げましたが、金融業界全体として人気が下がったわけではなく、野村證券8位(昨年9位)、日本生命保険10位(昨年25位)、大和証券グループ13位(昨年15位)、第一生命保険18位(昨年30位)と20位以内に占める金融業界の割合は増加しています。3位は明治グループ(昨年10位は明治製菓の順位。2012年卒から明治製菓と明治乳業が一括採用となるため表記変更)、お菓子メーカーというわかりやすいイメージから文系人気も高いですが、医薬品、バイオ関連など幅広い商品群があり、理系学生にも支持されているのが特徴です。文系、理系どちらもベスト10に入っている唯一の企業です。
マスコミでは電通5位(昨年7位)、集英社6位(昨年8位)、フジテレビジョン9位(昨年6位)の3社が10位以内となりました。昨年はベスト10のうち4社、一昨年は6社がマスコミだったことを考えると存在感は低下しています。学生側が売り手環境の時代は、本命の業界以外に大手マスコミを記念受験、といった学生も多くいましたが、記念受験など考える余裕は無くなったということでしょう。実際の大手マスコミ各社の受験者数はあまり減っておらず、コアなマスコミ志望者は変わらず存在していると考えられます。
総合商社は11位の丸紅(昨年26位)を筆頭に順位を上げる企業が多く見られました。男子学生、とりわけ上位校といわれる難関大学の学生から根強い人気がある業界です。
メーカーは東芝36位(昨年79位)、富士フイルム71位(昨年96位)など業績が好調と伝えられる企業は順位をあげました。昨年大きく順位を下げた自動車メーカーも、本田技研工業65位(昨年72位)、トヨタ自動車73位(昨年64位)と順位の入れ替わりはありましたが、全体としては下げ止まった印象です。
URL: http://www.careerpartners.co.jp/sjk/rank_w11.html
【 調査概要 】
調査主体: 文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所
調査対象: 2012年春卒業予定の「ブンナビ!」会員(現大学3年生、現大学院1年生)
調査方法: 文化放送キャリアパートナーズ運営の就職サイト「ブンナビ!」上でのWebアンケート
文化放送キャリアパートナーズ主催の就職イベント会場での紙アンケート
* 投票者1名が最大5票を有し、志望企業を1位から5位まで選択する形式
調査期間: 2010年6月1日~2010年11月30日
回答者数: 24,361人(うち男子11,103人、女子13,258人 / 文系18,097人、理系6,264人)
総得票数103,305票
※ 総得票数×就職者誘引度=就職ブランド力とし、就職ブランド力を元にランキングを計算
※ 男女比を1:1にするため、男子得票数に1.194091687を掛けたポイント制
文化放送キャリアパートナーズ http://www.careerpartners.co.jp/