レジェンダ・コーポレーション
2012年新卒学生の就職活動調査/企業採用担当者意識調査
Webセミナーへの受容は学生8割、企業5割
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション(東京都新宿区、代表取締役社長:藤波達雄)は、2012年4月入社を希望する学生の就職活動について動向調査を行いました。174,316名を対象に調査を行い、16,171名から回答を得ました(調査期間2010年11月10日(水)〜11月16日(火))。
2012年4月入社の就職活動を行っている学生(以下、就活生)に、インターネット上で視聴できるWebセミナー(オンライン会社説明会)についてどのように考えているかを尋ねたところ、『インターネットで見るほうが良い』『場合によってはインターネット視聴でも良い』と受容する回答は80.2%となり、昨年同調査結果の74.1%より6.1ポイント上がりました。また同時期に、企業の採用担当者に行った調査(※1)で、Webセミナーについての導入実施状況を尋ねたところ、『導入済み』『検討中』『興味はある』と導入に前向きな企業は50.0%となり、学生・企業共にインターネット上での会社説明会に対する期待値が明らかになりました。
※ 1 当社、「2012年新卒 企業採用担当者意識調査」(2010年10月実施、回答100社)より、詳細後記
< 1. 地方では8割超がWebセミナーを受容 >
就活生に、インターネット上で視聴できるWebセミナー(オンライン会社説明会)についてどのように考えているかを尋ねたところ、『インターネットで見るほうが良い』『場合によってはインターネット視聴でも良い』と受容する回答は、関東・近畿圏では78.9%、他地域では84.3%となり、5.4ポイントの差が見られました。会社説明会への参加に交通費や時間の負担が大きい大都市圏外の地域で、学生受容が高い傾向が見られました。
【 Q. インターネット上で視聴できるWebセミナー(オンライン会社説明会)について、あなたの考えに近いものをお選びください。 】
< 2. 企業の導入意欲は半々 >
企業の担当者に、インターネット上で視聴できるWebセミナー(オンライン会社説明会)について導入実施状況を尋ねたところ、『既に導入している』『導入していないが、検討中である』『導入していないが、興味はある』と受容する回答は50.0%となりました。受容する回答割合は企業規模の大きさに合わせて大きくなり、2,001名以上の大規模企業では65.7%となっています。また、『全く検討できない』との否定的な意見は、500名以下規模では27.2%、501名以上規模では10%未満となり、企業規模の大きさでWebセミナー導入に対する意識に大きな違いがあることがわかりました。
【 Q. Webセミナー(オンライン会社説明会)について、貴社での導入実施状況をお選びください。 】
< 3. Webセミナーへの期待には、学生と企業とで違いが >
就活生と企業担当者それぞれに、Webセミナー(オンライン会社説明会)で期待したい効果を尋ねたところ、就活生では、『学生の交通費負担/拘束時間の負担削減』が60.1%で最も多く、次いで『学業を考慮した開催時間への対応』が52.5%となりました。
企業側の期待では、『地方/海外開催の代替』が45.0%で最も多く、次いで『学生の交通費負担/拘束時間の負担削減』が40.0%となりました。交通費/拘束時間の削減は就活生の期待が最も高いものの、企業側意識とは20ポイントの差、さらに学業への時間的考慮では就活生と企業の意識差は24.5ポイントとなり、就活生の負担感に対する温度差が浮き彫りとなりました。
【 Webセミナー(オンライン会社説明会)で期待する効果 】
< 4. 就活生の活動資金準備状況 >
就活生に就職活動に必要な資金に関しての状況を尋ねたところ、『活動資金は十分に準備できている』との回答は20.6%、『活動資金は十分でないので、アルバイトをしながら確保しようと考えている』との回答は43.6%となりました。就活生の8割近くは就職活動資金が十分でない状況であり、その中でも約4割はアルバイトをしながらと考えており、お金にも時間にも余裕のない状況が想像できます。
【 Q. 就職活動に必要な資金に関して、あなたの状況に最も近いものをお選びください。 】
【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
不況の中、就活生は活動資金の不足と学業との両立を抱えながら、多くの企業の会社説明会に参加しようとしています。特に地方遠方の学生は、一企業の会社説明会に参加するために、交通費や時間をより多く費やしています。Webセミナー(オンライン会社説明会)に対する受容が就活生において8割を超えたことは、こうした状況が背景にあると考えられます。また、学生側の視聴環境の向上、YouTubeやUstreamといったWeb動画の普及、さらに、セミナー参加機会への欠乏感も受容意識を後押ししていると推測されます。
企業においては、就活生の時間的負担・費用的負担への考慮をしつつも、Webツールを使っての解決を進めるにはまだもう少し時間が必要と見えます。企業規模の大きさに比例してWebセミナーへの受容意識の割合が増えていますが、増える大量の応募学生に対して、会社説明会の機会をできる限り提供したいという考えが推測されます。
お互いに顔を合わせた活動を望むものの、就活生は「より多くの企業を知る」、企業は「より多くの就活生にメッセージを伝える」という部分で、時間や費用の限界からインターネット上でのWebセミナー(オンライン会社説明会)に期待が高まっていると考えられます。
エグゼクティブマネジャー 打木 洋行
【 学生アンケート調査概要 】
調査対象 | :2012年4月入社を希望する新卒の大学生・大学院生174,316名 |
調査方法 | :インターネットによる調査(当社アンケートWebサイトより回答) |
調査期間 | :2010年11月10日(水)〜11月16日(火) |
有効回答数 |
:16,171名 |
:16,171名
��(文系男性3,835名、文系女性6,038名、理系男性4,175名、理系女性2,123名)
【 企業アンケート調査概要 】
調査対象 |
:2012年度新卒採用活動を実施する当社取引企業63社 ��2012年度新卒採用活動を実施する未取引企業1,588社 |
調査方法 | :インターネットによる調査(当社アンケートWebサイトより回答) |
調査期間 | :2010年10月27日(水)〜11月6日(土) |
有効回答数 | :100社 |
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
レジェンダ・コーポレーション http://www.leggenda.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月24日