インテリジェンス、転職サービス「DODA(デューダ)」調べ
2010年7月-9月 転職求人倍率
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、転職支援サービス登録の個人求職者と、法人企業の求人数をもとに算出した「転職求人倍率」を発表しております。「転職求人倍率」は、大都市圏のホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すものです。2010年7月から9月の結果がまとまりましたので、お知らせいたします。
※ 職種別の求人倍率、その他詳細の解説は、DODAサービスサイトにて公開しております。
※ 調査対象となる個人求職者の職種、最終学歴、年齢区分など属性データは、こちらのPDF3ページ「登録者(転職希望者)情報」をご確認ください。
※ 各業種カテゴリーの詳細は、DODAサイトにてご確認ください。
【 結果概要 】
■ 【 全体の動向 】
― 転職市場の回復基調は継続
2010 年9月の転職求人倍率は1.08 倍で、前月比0.06ポイントの上昇となりました。2010年7月、1年半ぶりに1倍を回復した後、8月、9月と引き続き堅調に回復しています。15年ぶりの円高水準に突入し、内外環境は不透明さを増しているものの、9月までは、数値にその影響は表れていません。
■ 【 業種別動向 】
― SNS関連企業で採用が堅調 一部メーカーでは採用計画見直しも
業種別の求人倍率を見ると、9月は「メディカル」が3.27倍で最も高く、次いで、「IT/通信/インターネット」(1.18倍)、「メーカー」(1.09倍)と続きました。継続的に中途採用を行っているメディカル業界や、Web関連の中でもとりわけ加速度的な成長を遂げているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)企業での採用が引き続き堅調です。
■ 【 DODA編集長の解説 】
― 年内中は回復基調を維持する見通し
この2010年7〜9月は、円高リスクが日本経済の成長に歯止めをかける形となりましたが、転職市場においては確かな成長の足取りが見られた3ヵ月でした。
特に、インターネット関連のソーシャルネットワーキングサービス企業やフラッシュマーケティング支援企業では、営業職、開発エンジニア職を中心に数百名単位での中途採用求人が出てきており、旺盛な採用意欲が見て取れます。中でもLAMPエンジニア(Linux+Apache+MySQL+PHP/Perl/Python)の採用が過熱している状況です。
一方、特に自動車、電機、電子といった一部の製造業では、下期の増員計画見送りや、選考途中での採用条件見直しといった例が出始めました。転職市場は2009年4月の0.68倍を底に回復を続けてきましたが、ここにきて不透明さを増しつつあり、特に、これまでアジア経済や新興経済発展国の恩恵を受け、堅調に求人数を増やしてきた製造業にとって、リスクをはらむ形となっています。
ただ、メディカル業界、IT/通信業界の採用意欲が今後も継続する見通しであることに加え、秋以降は不動産、外資系アパレルといった内需産業の求人が活発化してきていることから、年内いっぱい、転職市場は回復基調を維持するものと見られます。 (DODA編集長 美濃啓貴)
◆ リリース原文、図表、詳細数値は、こちらをご参照ください。
<「DODA」について>
「DODA」は、専任のキャリアコンサルタントによる「転職支援」とインターネットサイト上での「求人情報」という2つのサービスをワンブランドで展開する転職サービスです。ブランドスローガン「いい転職が、未来を変える。」のもと、より多くの転職希望者、人材を採用する企業がともに成長し、より良い未来を切り開いていくことを目指し、人と組織の最適なマッチングを目指してまいります。
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・10月27日