インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2010年9月 アルバイト平均時給 全国平均985円
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2010年9月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
(調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【 全体 】〜平均時給 985円。前月比2円の増額、前年比15円の増額
2010年9月の全国平均時給は、985円(前月983円、前年同月970円)で、前月比2円の増額、前年同月比では15円の増額となりました。対前年増加率は1.5%と10ヵ月連続で前年同月を上回っています。
【 エリア別 】〜関西を除く4エリアで前年比プラス 東海地方は8カ月連続プラス
2010年9月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,045円と最も高く、次いで東海エリア(978円)、関西エリア(973円)、九州エリア(826円)、北海道エリア(820円)となりました。 対前年増加率は、関西(-1.0%)がマイナスとなりましたが、その他4エリアはプラスとなり、全体では1.5%のプラスとなっています。特に東海では8ヵ月連続で対前年プラスと、改善傾向が続いています。
【 職種別 】〜事務系、販売系が全体の増加をけん引
2010年9月の職種別平均時給は、「専門職系」が1,206円と最も高く、次いで「事務系」(1,019円)、「運輸職系」(1,014円)、「サービス系」(998円)、「技能・労務系」(946円)、「販売系」(937円)、「フード系」(918円)と続きました。
対前年増加率は、「事務系」(4.6%)、「販売系」(4.0%)など5職種がプラスとなり、全体では前年比プラスとなっています。「技能・労務系」は10ヵ月、「販売系」は9ヵ月、「事務系」は8ヵ月連続の前年比プラスの一方、「サービス系」は7ヵ月連続でマイナスが続いています。
【 7月〜9月時給動向:業界担当営業の解説 】〜時給は堅調に推移 円高の影響は注視必要
アルバイト平均時給は、前年同月比で10カ月連続プラスとなっており、求人数も堅調に推移しています。 地域別にみると、東海エリアが8ヵ月連続前年比プラスと上昇傾向です。2008年9月から2010年1月まで、17ヵ月連続の前年割れが続いてきた東海エリアですが、製造業の生産量の回復に伴い、製造ラインスタッフの求人を再開する企業も多く、この採用ニーズの上昇が時給の回復につながっています。
職種別では、「販売系」が9カ月連続の前年比プラスと堅調です。これは家電エコポイント制度導入をうけ、薄型テレビやエアコンなど大型家電の購入客に対応するため、家電販売店各社が売り場の人員を増加していることが背景にあります。この求人増加に伴う時給の引き上げが、「販売系」全体の時給を押し上げています。エコポイントに対応した人材採用は10月でひと段落するものの、大型家電、白物家電だけでなく、美容家電、調理家電などいわゆる小型家電の販売強化のため人員配置を厚くする販売店もあり、年末商戦に向け足元の採用ニーズは堅調です。
製造業では現在、増員計画を立てているところは少なく、採用は欠員補充にとどまっています。まだ時給の動きとしては現れていませんが、今後、円高による生産計画の変更が人員計画に影響する可能性もあります。製造業の人員計画の変化は、製造業だけでなく運送・小売業といった関連する業界の採用にも影響が及ぶため、この動きが時給全体の下落にもつながることも考えられ、年末、年明け以降の動きには注視が必要です。
(SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)
詳細の資料をご希望の方は、広報部までご連絡いただくか、下記よりダウンロード可能です。(PDF形式 396KB)
【 参考 】
anで実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しております。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
インテリジェンス http://www.dip-net.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・10月20日