経営者の81.9%が抱える「売上の伸び悩み」
ワイキューブが経営課題に関する調査を実施
人材採用コンサルティング企業のワイキューブ(東京新宿区、安田佳生・代表取締役)は、従業員数200名以下の中小ベンチャー企業経営者400名を対象に、「経営者の抱える経営課題」に関するアンケート調査を2005年6月7日に実施しました。
アンケート結果によると、「対策を検討している経営課題がある」と答えた経営者は66.3%に登りました。その具体的な課題は「売上が思うように伸びない」(81.9%)が最上位、続く課題は「いい人材が採用できない」(24.2%)、「社員の成長スピードが遅い」(14.0%)、「マネジメント層が不足している」(10.9%)など売上と人材に対する課題が挙げられました。また「売上が思うように伸びない」ことに悩む経営者のうちの69.6% がその原因を「営業力不足」と認識していました。
「現在の売上に満足されていますか」にYES と答えたのは8.5%。その売上伸張理由は、「競合が少ない」(41.2%)「商品の品質や性能が良い」(32.4%)「営業方法に自信がある」(29.4%)など、マーケティング戦略が勝因であることが分かります。一方、91.5%を占める「売上に満足していない」企業は、「社長、役員が営業の一線で活躍している」(43.4%)、「売上が一部の業界、クライアントに依存している」(38.3%)、「売れる人材と売れない人材の差が大きい」(13.7%)などの現状にあることがわかりました。また、売上に関する質問では「トップ営業マンは社長である」(64.8%)、「ほぼ社長と役員とで売上を上げている」(14.2%)、「トップ営業マンは役員以上の役職者である」(10.5%)が上位に挙げられました。
以上の結果より、中小企業の81.9%が「売上が思うように伸びない」ことを課題とし、その69.6%が原因を「営業力不足」であると認識しているにもかかわらず、64.8%は「トップ営業マンが社長」であり、9割の企業が売上を役員以上の役職者で作り上げています。しかし、「『社長は営業活動から離れるべきだ』と考えている」経営者は22.2%にすぎません。つまり、自社の営業力不足に悩む経営者の多くは、自身が営業活動に励むことで現在の営業力を維持し、営業力不足を解決する方法を模索しているという課題が読み取れました。
(ワイキューブ http://www.y-cube.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・7月21日)