ディスコ、『外国人留学生の採用に関する調査』（2010年8月調査）結果
〜外国人留学生採用予定企業の割合、前年度比2倍に
新卒採用広報メディアを中心に様々なサービスを提供するディスコ（東京都文京区、小坂文人・代表取締役社長）は、全国の主要企業13,421社を対象に、日本の大学で学ぶ「外国人留学生の採用に関する調査」を行いました（調査時期：2010年8月23 日〜31日、回答社数：923社）。
2010年度の採用実績と2011年度の採用見込みについて聞いたところ、2011年度に外国人留学生を「採用する」企業は21.7％で、2010年度の実績（11.7％が「採用した」と回答）のほぼ2倍でした。これを海外拠点の有無別にみると、海外拠点を持つ企業が2010年度の19.8％から2011年度は36.1％へ、海外拠点を持たない企業でも6.4％から12.3％へと「採用する」割合が高まっており、外国人留学生に対する採用意欲が強まっていることが見て取れました。
1. 配属先は「日本」、8割超
2010年度に新卒採用した外国人留学生の配属先について、「日本での勤務」と回答した企業は80.8％でした。「日本 での勤務だが将来は海外を予定」という企業も23.2％ありました。一方、「海外での勤務」との回答はわずか1.0％にとどまり、大半の企業が新卒者の配属先として日本国内を考えていることがわかりました。
2. アジアを中心とした新興国人材に注目が集まる
2011年度に外国人留学生を採用すると回答した企業に、その目的について文理別に聞いたところ、いずれも「優秀な人材を確保するため」が7割を超え、圧倒的に多いことがわかりました。
また、採用したい外国人留学生の出身国・地域については「中国」が最も多く、「東南アジア」「韓国」が続き、アジアを中心とした新興国でのビジネス展開を意識している企業が多いことがうかがえます。一方で「国籍にはこだわらない」との回答3割を超えていました。
3. 企業の9割が外国人留学生採用で「障壁と感じるものがある」
外国人留学生の採用で「障壁と感じるものがある」と回答した企業は全体の9割にのぼりました。その理由として上位に挙げられたのは「受け入れるポジションがない／少ない」（47.5％）、「言語の壁により応募者の能力が適切に判断できない」（45.6％）、「ビザの申請などの雇用手続きが煩雑」（33.9％）、「キャリアパスを明確にイメージさせられない／ロールモデルがない」（27.2％）でした。
≪ 『外国人留学生の採用に関する調査』〜2010年8月調査〜概要 ≫
調査対象： 全国の主要企業 13,421社
調査方法・時期： インターネット調査法 2010年8月23日〜31日
回答社数： 923社
調査機関： 株式会社ディスコ 調査広報室
協力： JAFSA（国際教育交流協議会）
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
ディスコ http://www.disc.co.jp/ ／同社プレスリリースより抜粋・9月21日