3社共同出資による人材サービス会社
「テンプスタッフ・ケリー」が9月から事業開始
テンプスタッフ・ケリー(東京都港区、佐々木敬・代表取締役社長)は、人材サービス会社として、2005年9月1日より事業を開始します。
同社は、ソニーグループの人材派遣会社、ソニー・ヒューマンキャピタルの人材派遣部門を会社分割し、同事業に総合人材サービスのテンプスタッフ(東京都渋谷区、篠原欣子・代表取締役)、ソニー(東京都品川区、ハワード・ストリンガー 会長兼CEO)、米国大手人材派遣会社ケリーサービス(アメリカ合衆国ミシガン、テレンス・イー・アデリー 会長兼CEO)の3社が共同出資し、設立したものです。
事業開始時点では、ソニーおよびソニーグループに対して、総合的な人材サービス(事務系派遣事業、技術周辺業務に関する一般派遣事業、人材紹介事業、アウトソーシング事業など)を主に行っていきますが、将来的にはソニーグループ取引企業など、他のエレクトロニクス関連企業へのサービス提供も視野に入れた事業展開を目指します。
現在、人材サービス業界では、1999年の労働者派遣法の改正による派遣職種の拡大や2000年の紹介予定派遣解禁により、他産業からの参入含め業界再編の動きが活発化しています。また、景気回復基調を追い風に企業の採用意欲は向上していますが、雇用のミスマッチによる採用効率の低下は大きな課題となっています。複雑化する雇用課題解決と人事の効率化を両立するため、人材サービス企業は、サービスレベルの向上はもとより、多様化する顧客サービスニーズに対応しうる付加価値の高いサービスが求められており、より高いレベルでの課題解決を図る必要性が高まっています。
このような環境を背景とする中、日・米の人材サービス会社、テンプスタッフ、ケリーサービスとクライアント企業、ソニーの3社が連携し、業界初の戦略的な人材サービス会社として
「テンプスタッフ・ケリー」社開始にいたりました。
同社は、当面、主なクライアントをソニーおよびソニーグループに絞り込むことにより、営業効率の向上や登録者への仕事紹介、アフターフォロー、教育など一連の業務の最適化・効率化を図り、同業他社との優位性を発揮すると同時に経営資源の集中を図ります。具体的な営業戦略として、クライアント企業にスーパーバイザーを配置し、業務のアウトソーシングを進める「オンサイト型」、需要に応じ、派遣から紹介予定派遣・人材紹介、コンサルティング、アウトソーシングなどテンプスタッフグループ内のサービスを連携した「クロスセリング型」、国内外の地域と連動を図る「地域連携型」の3パターンを需要・状況に応じて展開していきます。
また、サービスごとに「アカウント」と呼ばれる総合サービス担当者を配置し、使用者側の工数増を削減し、企業側の利便性向上施策も併せて実施します。登録者にとっては登録時点で就業先のイメージがつくため、就業不安が軽減できると同時に、安定的な就業確保とスキルアップにつながることもメリットとなります。
人材活用企業となるソニーおよびソニーグループは、ソニーグループの企業風土や企業文化への理解を踏まえた、需要に応じた最適な人材の確保が可能となり、人材のミスマッチ軽減と安定的な就業による効率的な人材活用が期待できます。ケリーサービスとしては、現在、世界的な総合人材サービスを推進すべく、すでにテンプスタッフと包括的アライアンス契約を締結していますが、今回の出資により、さらなる協力体制が可能となり、同社と提携しての新規事業の可能性など日本進出の本格的な足がかりとします。
テンプスタッフ・ケリーは、新しいスタイルの人材サービス会社として、多様化する顧客ニーズに対応しうる、付加価値の高い人材サービス会社を目指し、事業展開します。
(テンプスタッフグループ http://www.tempstaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・7月12日)