ニッソーネット、『介護事業者支援サービス』スタート
〜介護人材のスキル不足、高離職率の改善をサポート〜
福祉の人材サービスおよび育成を行うニッソーネット(大阪市北区、山下謹吾・代表取締役)は、離職率が高く、人材確保・育成に悩む介護事業者を対象に、人材のスキルアップをサポートすることで、定着率を促す「介護事業者支援サービス」を1月下旬より開始いたします。ニッソーネットが運営する介護教室「ほっと倶楽部」で実施している研修やセミナーを特別価格、または無料で提供し、福祉・介護の教育機関として人材育成により一層力を入れてまいります。
■ 「介護事業者支援サービス」 開始の背景
◇ 改善の傾向が見られない離職率
介護業界の人材不足、失業率低下対策のために政府では様々な施策を実施してきました。一時的な充足感はあるものの、「財団法人介護労働安定センター 介護労働実態調査」(平成20 年度版)の結果を見ると介護求職者と介護事業者のミスマッチによる離職率は依然高い状態であり、特に離職者の75.5%が3年未満で離職していることがわかります。(前年度の調査では74.7%)
◇ 介護事業者が抱える人材育成の問題点
同調査によると、人材育成の取組みにあたっての問題点として以下の事柄が挙げられています。
・ 人材育成のための時間がない
・ 採用時期が別々で効率的な育成ができない
・ 人材育成のための費用に余裕がない
このように人材が定着せず専門性が向上しにくい介護現場において、ニッソーネットでは、全営業所に併設されている介護教室「ほっと倶楽部」の実績を活かし、「介護職員基礎研修」※や介護に関するセミナーを顧客である介護事業者へ特別価格、または無料で提供するサービスを開始することになりました。特に「介護職員基礎研修」は、介護従事者のスキルアップとして必要性を訴えると同時に、質の高い訓練を提供することで、介護従事者の質的向上を図ってまいります。
※ 「介護職員基礎研修」について
厚生労働省は、介護職員の任用資格を介護福祉士に一本化する方針を示しており、その段階的な移行に向け、ホームヘルパー資格から「介護職員基礎研修」へと資格が引き上げられる予定です。「介護職員基礎研修」は、介護福祉士とホームヘルパー1級の中間に位置づけられており、この研修を修了すると、サービス提供責任者として働くことができます。
■ サービス概要
◆ 対象:
・ ニッソーネットの人材派遣サービスを1 名以上利用している介護施設・デイサービス
・ 介護教室「ほっと倶楽部」の実習生(ホームヘルパー2級・介護職員基礎研修)を1名以上受け入れている介護施設・デイサービス・訪問介護事業所
◆ 内容:
(1) 「介護職員基礎研修」講座の割引
150時間コース(ホームヘルパー2級修了者で実務経験1 年以上の方が対象) 通常受講料 98,000円(税込)/名⇒半額の49,000円(税込)/名 ※別途テキスト代10,000円(税込)かかります。
(2) 福祉総合セミナーの無料参加
介護教室「ほっと倶楽部」では、介護経験者向け、介護初心者向け、看護師向けなど様々なテーマのセミナーを毎月実施しています。スキルアップや基礎知識の確認など目的に応じて参加することが可能です。 通常参加料 3,000円〜5,000円⇒無料
(3) 接遇・マナー研修の無料参加
ホームヘルパー2級講座に設定している接遇・マナー研修が無料で受けられます。ニッソーネット独自の接遇・マナー研修は、名刺の渡し方・敬語の使い方・気配り・接客態度などビジネスマナーと接客の基礎知識を身につけることができます。受講生からも好評で、当社が実施したアンケートでは、施設からのニーズが高いという結果が出ています。
◆ 実施期間: 2010年2月1日受講(開始)日〜7月31日受講(開始)日
■ 今後の展望
教育研修と人材サービスの一体的サービスを提供することで他社との差別化を図り、新規顧客獲得や既存顧客の長期契約を促し、新規・継続合わせて100 施設に本サービスを提供することを目指していきます。また、「介護職員基礎研修」が通常料金の半額で受講できることで受講者を拡大させ、介護従事者の質的向上にも貢献していきたいと考えております。
ニッソーネット http://www.nissonet.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・1月26日