中堅・中小企業の新入社員にアンケート
タナベ経営が若者の就職観、将来像を分析
経営コンサルティングを主事業とするタナベ経営(大阪府吹田市、田辺次良・代表取締役社長)は、同社主催「新入社員教育実践セミナー」にて全国の中堅・中小企業新入社員で、大卒以上、短大・専門卒、高卒の男女1241名に対し、アンケートを実施しました。
【質問事項】
1.就職活動を開始した時期はいつか?
2.内定時期はいつか?
3.企業情報を得るのにもっとも役に立った情報源は?
4.現在の会社に入社を決めた理由は?
5.就職活動でもっとも不安を感じたことは?
6.実際に働く上でもっとも不安なことは?
7.キャリアアップについてどう考えているか?
これらの質問事項に対する答えから、新入社員としての彼らの考え方や不安事項があきらかになってきました。
【就職活動の早期化 ―「前半勝負型」―】
具体的には、就職活動の開始時期については「前年4月以前」と回答した学生が前回調査(2004年)に比べ3.8ポイントアップし、62.6%に達しました。これは3人中2人がすでに進級前から活動を始めていたことになり、開始時期の早期化がより顕著に表れました。
【最有力情報源はやはりインターネット「就職戦線=ネット戦線」】
さらに学生が企業情報を得るのに最も役に立った情報源としては、やはり「インターネット」 が多く挙げられました。高校生については58.7%が「親類・先生からの情報」を重視していると回答したものの、全体ではやはりインターネット(60.5%)が他の情報源を大きく上回っています。 企業にとっても、優秀な学生を自社に就職させるにはインターネットを活用した募集活動が、もはや不可欠になってきたと言えます。
【もっとも不安を感じるのは面接 ―「自分探しに迷走」―】
企業においては選考の最終段階で必ずといっていいほど「面接」を実施しているがやはり、学生が最も不安に感じていることは、学歴に関係なくこの「面接」であるようです。この傾向は前回と変化はありませんが、ただ「自分の適性が分からない」の回答率が前回に比べ3.7ポイント増加し、順位を一つ上げています。
またその他にも、実際に働くにあたりもっとも不安に感じることは、「仕事についていけるかどうか」、キャリアアップについても「現在の会社でキャリアアップを図りたい」という回答が多く、内定後のフォローや入社時教育が新人を戦力化するうえで重要なキーポイントになると思われます。
さらに自社の現状に応じた採用戦略の組み立てや、インターネットに重点を置いた採用ツールの有効活用も有能な人材を採用する上で欠かすことの出来ない要素になってくるでしょう。
アンケート結果の詳細は、同社ホームページ をご覧下さい。
http://www.t-jinzai.jp/
(タナベ経営 http://www.tanabekeiei.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・6月22 日)