TACとアカデミーテンプが
市場化テストモデル事業を実施
資格取得支援や法人研修、出版事業を手掛けるTAC(東京都千代田区、斎藤博明・代表取締役社長)と、総合人材サービスのテンプスタッフグループで教育・研修分野を手掛けるアカデミーテンプ(東京都渋谷区、篠原欣子・代表取締役)は、生涯職業能力開発促進センター(愛称:アビリティガーデン、東京都墨田区)での在職者向け職業訓練事業の市場化テストへの提案が5月に採用され、7月より同センターにて、在職者を対象とした37講座を随時開講します。
市場化テストは、公共サービス事業を行政と民間が競争入札で決める制度で、業務の民間開放および競争による効率化推進を目的としています。2006年度からの本格的な制度導入を目指し、本年6月からモデル事業として、ハローワーク(公共職業安定所)、社会保険庁他で8つの事業が実施されています。このたびの生涯職業能力開発促進センターにおける市場化テストでは、離職者訓練と在職者訓練の2事業が実施され、TACとアカデミーテンプの在職者訓練事業が採用されました。
昨今の雇用定着率の低下により、企業の人材育成への投資リスクの増大と短期的利益追求を背景に、労働費用に占める教育訓練費の割合がここ10年間で約1000億円も減少しています。そこで、人材投資減少傾向を拡大に転じ、産業競争力の基盤となる企業の人材育成を支援するため、本年4月より、人材投資促進税制が導入され、人材育成に積極的に取り組む企業の教育訓練費に一定割合を法人税額から控除し、企業での戦略的な人材育成が強力に後押しされるようになりました。
TACおよびアカデミーテンプは、人材投資促進税制の導入による税制面での後押しを追い風とし、今後、企業における戦略的な人材育成の拡大を見込むと共に、民間開放による事業の効率化とサービス向上を目指し、生涯職業能力開発促進センターにおける職業訓練事業実施にいたりました。これまで、同センターは、独立行政法人雇用・能力開発機構が運営する職業能力のレベルアップのための職業能力開発施設で、交渉力向上やマネジメントスキルなど、企業が望む人材能力開発のセミナー開催や、早期再就職を目指す方向けの職業訓練コースを開講しています。
本事業は、同センターが未使用となる平日夜間と土日に在職者を対象とした職業訓練を実施・運営し、TACが15講座、アカデミーテンプは22講座、計37講座を開講します。コース内容は、プレゼンテーションのテクニックや経営理論、管理会計、個人情報保護など業務上必要とされる知識の習得などホワイトカラー層の在職者に役立つ講座に限定しています。
TACとアカデミーテンプは、教育事業で培ってきたノウハウを活かし、行政と民間の協業により、高水準の教育サービスを提供し、ホワイトカラー層のスキルアップやキャリアアップサービスの向上を図ります。
(TAC http://www.tac-school.co.jp/ アカデミーテンプ http://www.tempstaff.co.jp/academy-temp///同社プレスリリースより抜粋・6月20日)