ニッソーネット、介護の上級資格
『介護職員基礎研修』関西圏でスタート
福祉の人材派遣および育成を行うニッソーネット(大阪市北区、山下謹吾・代表取締役)は、厚生労働省の緊急人材育成支援事業により新たに実施される職業訓練(基金訓練)のうち、「介護職員基礎研修」の講座を中央職業能力開発協会より認定を受け、9月25日より関西圏で開講いたします。
「緊急人材育成支援事業」とは、非正規雇用離職者や長期失業者など雇用保険が受給できない人を対象に職業訓練を無料で提供し、一定の条件を満たせば、訓練中に生活保障のための給付も支給される制度です。時間数が多く受講料も高額な「介護職員基礎研修」が職業訓練の認定コースとなったことで、介護の仕事に従事する多くの人に機会を提供できることになります。
9月25日スタートの講座は、2会場の総定員数56人を約4割うわまわる87人の応募者があり、人気講座となっています。政権交代に伴い2009年補正予算の執行が停止すると、この「緊急人材育成支援事業」も廃止されることになり、貴重な訓練の機会が奪われることになります。ニッソーネットは、今後関東圏でも講座認定を目指し、この制度の必要性を強く訴えると同時に質の高い訓練を提供することで、訓練生の就業支援、介護職従事者の質的向上に貢献していく所存です。
■ 「介護職員基礎研修」とは
高齢化が進む中、質の高い介護サービスの必要性がますます高まっています。「介護職員基礎研修」は、介護職員の専門性を高めるため、施設、在宅を問わず、介護サービスに従事する職員の共通の研修として、平成18年度につくられました。ホームヘルパーよりも上級の資格で、介護の現場で常勤職員や主任クラスを目指す方には必要とされるケースが多くなっています。
厚生労働省は、介護職員の任用資格を介護福祉士に一本化を図る方針を示しており、その段階的な移行に向け、ホームヘルパー資格から「介護職員基礎研修」へと資格が引き上げられる予定です。
将来、介護の基礎資格になると考えられる「介護職員基礎研修」ですが、500時間の履修が必要で受講費用※も高額なため、介護従事者にとっては受講することが難しい研修となっているのが実情です。(※<参考> 受講料:通常約50万円)
今回、職業訓練のコースとして認定を受けたことで、原則無料での受講が可能となるため、今後は受講者の拡大につながることが期待できます。
■ 職業訓練 実践演習コース 「介護職員基礎研修」の概要
内容: 講義・演習(介護の基礎理解とその展開)384時間 + 実習140時間 = 合計524時間
受講期間: 2009年9月25日(金)〜2010年2月24日(水)
対象者: 原則、失業給付の受給資格のない方(主婦・フリーター・失業者など)
実施場所: 介護教室「ほっと倶楽部」 1. 梅田駅前校(定員26名)、2. あびこ会場(定員30名)
費用: 受講料無料 (但し、テキスト代20,000円、健康診断料は本人負担)
■ 今後の展望
今回の関西圏(介護教室「ほっと倶楽部」梅田駅前校、あびこ会場)での講座開講を皮切りに、今後は他の営業拠点でも訓練校の申請を行い、6拠点で年間2回以上の実施を目指していきます。取引のある介護事業所を中心に就業支援を行うとともに、「介護職員基礎研修」の受講者を拡大させ、介護従事者の質的向上にも貢献していきたいと考えております。
【 介護教室「ほっと倶楽部」の取組みと実績 】
「ほっと倶楽部」では、様々な資格講座やセミナーを開催し、介護の人材育成を行っています。
● 資格講座: ホームヘルパー2級講座、介護職員基礎研修、介護福祉士、ケアマネジャー対策講座など
● 介護セミナー: 認知症の方への対応、リスクマネジメントなど
介護スタッフとして働きながら資格を取得できる、ニッソーネットの「資格取得支援制度」により、毎年1,000名以上の新人介護スタッフを育成し、高齢者福祉施設を中心に派遣・紹介しています。
ニッソーネット http://www.nissonet.co.jp/company/ /同社プレスリリースより抜粋・9月18日