QLife、『職場のうつ、"職場への打ち明け"調査』の結果を発表
病院検索サイトQLifeを運営する株式会社QLife(キューライフ/東京都世田谷区、山内善行・代表取締役)は、このほど『職場のうつ』調査を実施し、“職場への打ち明け”編のレポートをまとめた。回答者は「全国の上場企業勤務者」300人。
今回のレポートは、7月29日に発表した“偏見と本音”編の続編。
それによると、うつ病患者の8割が“上司や人事”に病気を打ち明けていた。男性の方が打ち明け率は高く、これは女性の方が“親しい友人”への打ち明け率が高いのと、逆傾向だった。ただし8割という数字は、必ずしも高いといえないかもしれない。「職場のうつ病は、会社が把握している数の1.3倍」「5人に1人は会社に言えずに通院治療」と捉えることができるからだ。会社への打ち明けは、休みを取ったり、悪影響環境を変えるなど「治療プロセスで必要な1手段」という側面があることを鑑みると、率の向上が望まれる。
さらに患者の4割が、病気を"同僚"に「公言」していた。うち3割がその結果「周囲は理解」を示してくれ、かつ7割は「総合的には、公言して良かった」と振り返った。前編レポート(“偏見と本音編”)では、職場で病気そのものへの理解不足や接し方が分からないことで、患者と同僚の双方に、もやもやとしたストレスがある様子が明らかになった。もし職場に「うつ病の理解、患者との接し方のガイドライン」を浸透させたうえで、適切な「公言」ステップを導入することができれば、こうした漠然としたストレスが減り、双方にとって良い効果を生むことができるかもしれない。
今回の調査の目的は、企業の人事労務関係者にとって「うつ病社員」と「非うつ病社員」の双方にとって働きやすい職場環境づくりのヒントを提供することや、産業医や医療関係者に“企業に勤務中のうつ病患者”の職場との関係性について理解材料を提供することである。
その第一弾として"偏見と本音"をテーマに整理したが、今回は第二弾として“職場へのうち明け”をテーマに整理した。
調査結果の詳しい内容は、健康医療情報サイト『QLife SQAURE』内の特集記事で閲覧可能。
■ 職場のうつ−"職場への打ち明け"編
1)http://www.qlife.jp/square/depression/story6028.html
2)http://www.qlife.jp/square/depression/story6053.html
3)http://www.qlife.jp/square/depression/story6074.html
■ 調査レポート(pdfファイル)をダウンロード
http://www.qlife.co.jp/news/090805qlife_research.pdf
QLife http://www.qlife.jp//同社プレスリリースより抜粋・8月6日