産業能率大学国際経営研究所
「在中日系企業における中国人スタッフの意識調査」を実施
■ 日系企業では“高給”は期待できない…
日系企業で困ること=「給料が低い」「コミュニケーションが取りにくい」3割超
良かったことは「日本人の仕事に対する態度を学んだ」約68%
■ 日系企業のイメージ「製品が良い」「まじめ」
一方、「保守的」「昇進のチャンスが少ない」なども目立つ
■ 管理職は中国人が多く、人材面での現地化は進む
産業能率大学の附置研究所「国際経営研究所」(所長:内藤洋介・産業能率大学経営学部長)は、「在中日系企業における中国人スタッフの意識調査」の結果をまとめました。この調査は、中国における日系企業の現地化に関する研究を目的に実施。北京などに所在する日系企業に質問紙を郵送(499社に10部ずつ、合計4990部)、103名から回答(有効回答は93)を得ました。
調査結果からは、日系企業に就職して良かった点として、「日本人の仕事に対する態度を学んだ」「勤務内容が自分のキャリア・アップに繋がった」という回答が目立ちました。逆に困ったことを聞いた質問では、「日本人とのコミュニケーションが取りにくい」が34.4%で最多。言葉の問題や、お互いの企業文化の違いについて十分な理解が得られず、コミュニケーションギャップが生じているようです。そして、困ったことでは「給料が低い」も30.1%と3割を超えています。給料については、別の質問でも満足していない様子が表れており、日系企業では“高給”は期待できないと考えられているようです。
日系企業のイメージを聞いた質問では、「製品がよい」「まじめ」といった、技術力や日本人の働く姿勢について、高評価を得られています。
全体的には、給料は期待できないものの、日本人の働く姿勢など日系企業で学ぶことは多く、プラスになると考えているようです。
【 調査概要 】
目的:中国における日系企業の現地化に関する研究において、日本の企業文化、経営管理手法の強みを生かしながら、現地人材の活用方法を探る
調査方法: 質問紙の郵送(北京などに所在する日系企業499社に10部ずつ郵送)
調査対象: 中国の日系企業に勤務している中国人スタッフ
調査期間: 2007年8月〜2008年2月
回答: 103名(うち有効回答93)
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産業能率大学 http://www.sanno.ac.jp//同社プレスリリースより抜粋・10月28日