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ニュース
人事サービス 人材育成・研修
掲載日:2008/09/04

レビックグローバル、日本から中国中西部へ
eラーニングなどによる人材育成ノウハウを提供

企業内教育サービスのレビックグローバル(東京都渋谷区、川口泰司・代表取締役社長)は、中国中西部のIT産業発展に大きな役割を担う四川省成都に位置する国家高新技術産業開発区(成都ハイテクゾーン)と、高度なIT人材の育成を推進する戦略提携について合意し、協議書に共同署名、調印をいたしました。

提携の背景と内容について
成都市は1千万人超の人口を有する四川省の省都で、中国政府商務部・情報産業部(日本の経済産業省に相当)が全国で五都市を指定した「中国ソフト&サービスアウトソーシング基地」に名を連ねると同時に、「国家デジタルコンテンツ産業化基地」などの国家指定を受け、IT産業先進都市として中国政府が認定しています。

特筆すべきは、78の大学など多くの教育機関を擁し、優秀で豊富な人材資源と安価な人材コスト、および地勢的な優位性により、多くのグローバル企業から注目されていることです。すでにIBM、マイクロソフト、インテル、SAP、トヨタ自動車など、世界のトップ500社(Fortune 500)のうち124社が進出し、日本企業ではイトーヨーカー堂、伊勢丹、西武、コベルコ建機、NEC、富士通など約100社が進出済みで、現地の中国国内企業とともに経済の発展を牽引しています。成都に拠点を持つ企業総数は約13,000社あり、総投資額は923億人民元にのぼっています。

成都では、急激な産業発展に合わせた人材育成が急務となっており、IT人材だけでも5年計画で30万人の育成を目指しています。そのための教育インフラの構築や教育プログラムの開発が喫緊の課題であり、広く海外に提携先を求め、すでにプログラマー育成のための教育プログラムでは、インドのタタ財閥との戦略提携を結んでいます。

今回の成都ハイテクゾーンとレビックグローバルの提携は、レビックグローバルの持つマネジメント育成プログラムや教材開発の手法、eラーニングシステムの運用ノウハウを取り込むことで、より高度な人材を効率よく育成するための基盤づくりをする狙いがあります。こういった人材育成を通じて、産業面では対日オフショア開発や対日人材派遣が促進され、日本の産業界にとっても大きなメリットが生まれることが予想されます。このような中国中西部における人材育成を意図した日本企業と国家レベル機関の戦略提携は、初めての試みでもあります。

今後の取り組み
レビックグローバルは成都ハイテクゾーンに対して、中国中西部地区に適する教材や教材作成のノウハウ、eラーニングシステムの運用ノウハウを提供し、成都ハイテクゾーンはブリッジSEなどの高級人材を含むIT人材を育成します。また、成都ハイテクゾーンは豊富な人材資源を活用し、レビックグローバルと協力して対日人材バンクを創設するなど、日中IT産業の発展のために、人材教育および人材派遣の機能を拡大していきます。

成都市および成都ハイテクゾーンについて
成都市の概要
・ 中国四川省の省都で西南地区の中心都市。面積1.24万平方キロメートル、人口1,121万人。
・ 2007年度のGDPは3,323億人民元、一人当たり4,000米ドルを超過。
・ 内陸部における重要拠点であり、国家高新技術産業開発区(ハイテクゾーン)、国家経済技術開発区、国家輸出貿易区加工区および国家ソフトウェア産業基地がある。
・ 高度教育機関は、四川大学、成都電子科技大学など78の大学があり、学生数は合計で約88万人。
・ 各分野の技術者が計155万人在住しており、全国ランキング4位。
・ 人件費は上海・北京などの沿岸部より30〜50%低く、最低賃金は月650人民元。大卒初任給は日本円で15,000円〜25,000円程度。また、離職率は沿岸部に比べかなり低い(8%以下)。

成都ハイテクゾーン(国家高新技術産業開発区)の概要
・ 1991年、中国政府が最初に創立した国家レベルハイテクゾーンのうちの1つ。
・ 面積は86.5平方キロメートル、南部パークエリアと西部パークエリアに分かれる。
・ 南部パークエリアには、ソフトウェア、IC、金融非営利部門、企業本社などが集中。西部パークエリアには、IT産業、生物医薬産業、精密機械、企業の研究開発センターなどが集中している。

※ 詳細は、こちらをご確認下さい。
(レビックグローバル http://www.revicglobal.com/ /同社プレスリリースより抜粋・9月4日)

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