「退職代行」に関する意識調査
Beatrust株式会社(本社:東京都、代表取締役CEO:原 邦雄、以下「Beatrust」)は、会社員1,000人を対象に「退職代行」に関する意識調査を実施し、そのランキングデータを公開しました。本調査では、退職代行サービスに対する肯定的・否定的な意見を含む、世代別による多様な視点が明らかになりました。
■ 調査結果のポイント
「退職代行が必要ない職場環境が理想」(1位)
最も多かった回答は「退職代行が必要ない職場環境が理想だ」という意見。これは、退職代行が求められる背景には、企業の対応や職場環境に課題があることを示唆しています。
「会社の対応が悪い場合は仕方ないと思う」が2位
退職代行を「やむを得ない選択」と考える人も多く、特に「職場とのトラブルを避けられるのが良い」と考える意見(3位)も支持されました。これは、退職時のトラブル回避の手段として一定のニーズがあることを示しています。
「他人に頼るのは抵抗がある」「最後まで自分で責任を持つべき」が上位
一方で、「他人に頼るのは抵抗がある(4位)」「最後まで自分で責任を持つべき(5位)」という意見も多く、退職の意思は自分で伝えるべきという考えも根強いようです。
■ 世代間で異なる「退職代行」への価値観 – 20代と50代の比較
20代と50代のランキングデータを比較すると、退職代行に対する世代間の価値観の違いが浮き彫りになります。
20代では「退職代行が必要ない職場環境が理想だ」が最も多く選ばれていますが、同時に「職場とのトラブルを避けられるのが良い」や「便利だと思う(退職がスムーズになる)」といった項目が上位に入り、退職代行を前向きに捉える傾向が見られます。これは、若年層が円滑な退職を重視し、必要に応じて退職代行を選択肢として考えていることを示していると考えられます。
一方、50代では「最後まで自分で責任を持つべきだと思う」が1位となり、「他人に頼るのは抵抗がある」も5位に入るなど、自らの責任で退職を進めるべきだという意識が強いことが分かります。また、「退職代行を利用するのは社会人としてどうかと思う」が7位に入っており、退職代行の利用に対する否定的な見方が20代よりも顕著です。
また、「高額な料金設定が気になる」は両世代で共通して10位以内に入っており、コスト面への関心は世代を問わず強いことが分かります。
総じて、20代は退職代行を柔軟に活用する意向が見られる一方、50代は自らの責任で退職することを重視する傾向があるといえます。この違いは、社会経験やキャリア観の違いに起因していると考えられます。
■ 考察 – 退職代行の今後
本調査から、「退職代行=ネガティブ」と考える人ばかりではなく、必要性を認める声も多いことがわかりました。一方で、理想は「退職代行が必要ない職場環境」という意見が最も支持されていることから、企業側が退職しやすい心理的安全性の高い環境を整え、従業員との円滑なコミュニケーションを促進することが求められています。
【調査概要】
調査対象: 全国の会社員1,000人(22~59歳)
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2025年2月6日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(Beatrust株式会社 /3月3日発表・同社プレスリリースより転載)