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ニュース
人事サービス 人材育成・研修
掲載日:2024/12/13

若手の働く環境に関する調査

今の会社で働き続ける期間はどのくらい?・・・「5年以内」が41.2%就職前と就職後で「求める環境の変化があった」42.5%、そのうちそれが原因で「転職を考えたことがある」は77.1%と回答。

「識学」を使った経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する株式会社識学(本社:東京都品川区、代表取締役社長:安藤広大)は、2024年10月22日(火)~10月25日(金)にかけて「“働く環境”に関する調査」を行いました。
(協力会社:GMOリサーチ&AI株式会社)

20代~30代の社会人に「今の会社で働き続ける期間はどのくらいを考えていますか。」と聞いたところ、41.2%の方が5年以内と回答。また次いで10年よりも先と回答された方が、28.8%、1年以内が15.0%、10年以内が14.9%という結果になり、66.2%の方が「5年以内に今の職場から離れる」想定をしていることが分かりました。

■調査背景
昨今、働き方改革やリモートワークの普及等、様々な社会の変容がありました。そのような時代において今の若手社員が求めている「働く環境」は一体何か、そして人材の流動化が進んでいると言われるこの時代の中で、現職でどのくらいの期間勤務し続けることを考えているのか20代~30代の社会人638名にアンケートを行い調査しました。

Q1.新卒就活時に企業を選ぶ際、最も重要視していたことは何ですか。
新卒就活時に最も重要視していたことについては、「業務のやりがい」が28.1%と最も多い結果となり、次いで「福利厚生の充実」・「ワークライフバランスの充実」という結果になりました。

Q2.現在働かれている中で最も重要だと感じる環境は何ですか。
Q2では実際に働いている中で重要と感じる環境について質問をしました。結果はQ1と変わって「ワークライフバランスの充実」が34.5%で1位となり、次いで「福利厚生の充実」そして新卒就職時では求める環境で1位となっていた「業務のやりがい」が17.9%で3位という結果でした。

Q3.Q1とQ2について、就職前と就職後で重要視するポイントは変わりましたか。
Q1、Q2の質問から「就職前と後で重要視するポイント(環境)は変わったかという質問には42.5%の方が変わったと回答しており、約半数弱の方が実際に就職をしてから求める環境が変わったと回答しました。

Q4.前問で「はい」と回答した方に伺います。 会社に対して重要視するポイントが変わったことで、転職を考えたことはありますか。
Q4で求める環境が変わったと回答した方について、その「求める環境が変わったことで転職を考えたことはありますか」と質問したところ77.1%といった非常に高い割合の方が「はい(転職を考えたことがある)」と回答しました。

Q5.今の会社で働き続ける期間はどのくらいを考えていますか。
Q5では今の会社で働き続ける期間についての質問をしました。結果は「5年以内」と回答された方が41.2%と多くを占めており、次いで「10年よりも先」と回答された方が28.8%、「1年以内」と回答された方が15.0%という結果でした。この結果から今回の回答者全体の半数以上が5年以内で別の会社への転職や現在の会社からの退職を考えているということが分かりました。

Q6.出世(管理職)を目指していますか。
「管理職を目指していますか」といった質問には71.0%の方がいいえと回答しました。
過去の弊社の調査でも管理職になりたくない人が多いという結果が出ましたが、若手社員の方に絞ったアンケートでも類似した結果となりました。

Q7.前問で「目指している」と回答した方に伺います。 その理由は何ですか。
Q6について目指していると回答された方の理由として最も多い理由が「給与が増えるから」という回答であり、管理職を目指している方の半数以上(61.6%)がそのように回答しました。本設問は複数回答可となっておりましたがその他の選択肢については35%前後でほとんど差がありませんでした。

Q8. 前問で「目指していない」と回答した方に伺います。 その理由は何ですか。
一方で管理職を目指さないと回答した理由については、「責任が重くなるため」が47.9%で最多となりました。その他の理由としては次いで「ワークライフバランスが崩れると感じる」が43.9%となりました。また、そもそもの出世欲がないという回答もありました。今回の調査結果から「管理職を目指さない若手社員」は主にこの3つの理由が出世したくない理由になると考えられる結果となりました。

総評
今回の調査結果から、「若手社員の定着」と「ワークライフバランスの充実」は深くかかわりあっていると考えられます。もちろん結果の通り、ワークライフバランスは仕事を行っていく上で重要です。しかし、ワークライフバランスだけを主眼に置いて、「ライフ」の部分に注目して管理調整しようとしても、「ライフ」は十人十色のため、社員全員が満足できるような管理調整は非常に難しいだけでなく、「ライフ」の管理調整をしようとすると、組織成長のために必要なリソースが割かれ、社員の成長鈍化ひいては企業の成長鈍化につながったり、対応の複雑化により、管理がしきれずに、全社員の平等性の担保ができなくなることにより、社員の不満につながる可能性もあります。
では、人材の流動化が進む現代において、若手社員を成長に導きながら定着させ、企業も成長するためにはどうすればよいでしょうか。
それは、企業による管理調整に限界がある「ライフ」ではなく、「ワーク(仕事)」の管理を行うことで、ワークとライフをバランスさせることです。
具体的には「ワーク(仕事)の時は仕事に集中し、ライフ(プライベート)の時は気兼ねなくプライベートを満喫できる」状態を作ることです。そのためには若手社員の上司にあたる管理職のマネジメントがカギになります。部下が集中して仕事に取り組める環境(ワーク)と部下がプライベートな時間も確保できること(ライフ)のバランスが取れる環境を作ることで社員の定着と企業の成長に寄与します。
そのため、社員の定着でお悩みの企業の方は「ライフ」の部分だけではなく「ワーク」がしっかりとバランスが取れているか(仕事に集中できる環境を提供できているか)を見直すことで改善のきっかけをつかめるかもしれません。

■調査概要
実施会社:株式会社識学
調査対象:20歳~35歳の会社員・公務員
有効回答数: 638サンプル
調査期間:10月22日(火)~10月25日(金)
アンケートモニター提供元:GMOリサーチ&AI株式会社
調査方法:インターネット調査
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。
 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社識学 /12月3日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 組織制度

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