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ニュース
人事サービス 雇用・採用
掲載日:2024/07/05

副業に関する定点調査(2024春)

賃上げや物価上昇への実感と副業の関連を調査、定期昇給・ベースアップがあっても副業実施が4割以上

「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのパーソルイノベーション株式会社 lotsful Company(本社:東京都港区、lotsful Company代表:田中 みどり)が運営する副業人材マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』では、副業に関する定点調査を四半期ごとに実施しており、2024年5月に実施した調査結果をお知らせします。9回目となる今回は、副業経験者を対象に、直近半年以内の、給与の定期昇給・ベースアップや、物価に対する意識についても調査しました。

■調査サマリー
・例年5月では副業実施率が落ちる傾向、一方で、30代~40代の副業意向は前年同月比で微増
・副業実施理由として「自由に使えるお金を増やしたい」が過去最多をマーク
・月額30万円以上を稼ぐ副業者が2022年から徐々に減少、5月は過去最低

■参考データ
・給与が上がっていても副業を実施している人は、4割以上
・物価の上昇を77.0%が感じている
・今後の物価はかなり上がる、少し上がると思っている人が大半

調査結果
✓例年5月では、副業実施率が落ちる傾向、一方で、30代~40代の副業意向は前年同月比で微増
副業経験者の推移をみてみると、「実施した」の回答者率は2024年2月の42.3%から38.3%へと減少しましたが、前年同月と比べると副業経験者は増加しました。

また、副業意向の推移を男女年代別で見てみると、男女ともに20代の副業意向は、前年同月比で減少しており、20代男性は21.6%から19.4%へ、20代女性は25.0%から21.6%となりました。
一方で、男女ともに30代~40代の副業意向は、前年同月比で微増しています。

✓副業実施理由は「自由に使えるお金を増やしたい」が過去最多をマーク
「副業を実施した理由」の推移を見てみると、「自由に使えるお金を増やしたい」との回答が2022年5月の調査開始から過去最多となる44.4%となりました。近年では、物価高騰も社会的な背景としてあり、副業経験者の経済環境へ影響している可能性が伺えます。

✓月額30万円以上を稼ぐ副業者が2022年から徐々に減少、5月は過去最低
副業経験者を対象に、副業で得た月あたりの平均収入について尋ねたところ、全体では「5万円未満」の回答が引き続き最も多く、26.1%となりました。また、2022年5月からの推移をみると、平均副業月収が「30万円以上」の層(30万円以上〜100万円以上の回答者合算)が大きく減少しており、今回の調査では過去最低となる12.9%をマークしました。

【参考データ】
✓給与が上がっていても副業を実施している人は4割以上
直近半年以内で、所属企業の給与の定期昇給、またはベースアップ(賞与は含まない)について尋ねたところ、「定期昇給があった」との回答は42.1%、「ベースアップがあった」との回答は33.0%となりました。
企業規模別でみると、大手企業では「定期昇給があった」との回答は52.3%、「ベースアップがあった」との回答は42.8%、中小企業では、「定期昇給があった」との回答は43.4%、「ベースアップがあった」との回答は30.2%、スタートアップ企業では「定期昇給があった」との回答は29.6%、「ベースアップがあった」との回答は40.7%となり、大企業では定期昇給、ベースアップのいずれも全体より高い傾向となりました。

また、賃上げ実感と副業実施状況との関連をみると、「定期昇給があった」との回答者の52.0%、「ベースアップがあった」との回答者の42.2%が副業を実施していることがわかりました。上記のいずれも、2024年5月の副業経験者出現率(38.3%)と比べても高い水準です。

✓物価の上昇を77.0%が感じている
直近半年以内において、物価がどのように変化したか尋ねたところ、「かなり上がった」との回答は39.4%、「少し上がった」との回答は37.6%、「ほとんど変わらない」との回答は17.4%、「少し下がった」との回答は1.7%、「かなり下がった」との回答は3.9%となり、物価が上がったと感じている人は77.0%いることが分かりました。また、副業経験別でみると、副業経験者の84.9%が、物価が上がったと感じていました。全体平均より、高い水準で物価上昇を捉えていることが伺えます。

✓今後の物価について、7割以上が上がると予測
今後半年の間において、物価はどのように変化するかの予測について尋ねたところ、「かなり上がる」との回答は34.7%、「少し上がる」との回答は40.4%、「ほとんど変わらない」との回答は16.1%、「少し下がる」との回答は2.0%、「かなり下がる」との回答は0.6%、「わからない」との回答は6.1%となり、75.1%の人が、物価が上がると予測していることが分かりました。また、副業したい理由(副業意向理由)として「自由に使えるお金を増やしたい」と回答した人は、物価が「ほとんど変わらない」または「上がる」と考える傾向が、全体よりも強いという結果になりました。


■調査概要
調査手法 : インターネットリサーチ Fastask(株式会社ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施
調査地域 : 全国47都道府県
調査対象 : 全国の企業に勤める会社員 20~40歳代の男女
調査期間 : 2024年5月1日(水)~5月5日(日)
対象人数 : 668人

 

本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(パーソルイノベーション株式会社/ 6月26日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 副業・兼業制度

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