転職求人倍率 2023年10月
doda転職求人倍率 2023年10月は2.42倍(前月差+0.03ポイント)
~求人数は3カ月連続で過去最高を更新、
「金融」業界では中途採用本格化を背景に求人増加が続く~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年10月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
■2023年10月の概況
・転職求人倍率
2023年10月の転職求人倍率は、前月から+0.03ポイントの2.42倍となりました。求人数は前月比101.7%、前年同月比125.2%となりました。転職希望者数は前月比100.7%、前年同月比110.2%でした。
・求人数増加率
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「メディア」(前月比110.3%)、次いで「金融」(前月比104.6%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「専門職(コンサル・金融)」(前月比104.3%)、次いで「事務・アシスタント」「販売・サービス」(前月比103.7%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長:加々美 祐介)
・2023年10月の解説
求人数は3カ月連続で過去最高を更新、「金融」業界では中途採用本格化を背景に求人増加が続く
10月の求人数は本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で過去最高値となり、引き続き転職希望者にとっては活動しやすい状況となりました。求人数の増加率が特に大きい「金融」では、銀行や生命保険などの企業で、ITやアナリストなど専門職の求人が増えています。これまで新卒採用をメインで行っていた企業の中でも、DX化などを背景にした専門スキルを持つ人材へのニーズの高まりや、組織の活性化を図る狙いから、中途採用に力を入れる動きがあり、増加しているものと考えられます。転職希望者数は、例年1月入社を目指して転職活動を始める人の動きがあるため、増加傾向が続いています。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は上昇しました。
・11月以降の見通し
求人数の増加傾向は変わらず、転職希望者への追い風は続く見通し
11月の求人数は、依然として構造的な人材不足を背景にした企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加が見込まれます。特に「小売・流通」では年末年始の繁忙期を見据えて採用活動が活発になることが予想されるため、もう一段強い伸長を推測できます。一方転職希望者数は、例年年末年始に向けて減少する傾向にあり、今年も同様の動きになると予想されます。求人数は増加し転職希望者は減少するため、転職求人倍率は増加する見込みです。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社 / 11月21日発表・同社プレスリリースより転載)