転職求人倍率 2023年9月
~求人数は2カ月連続で過去最高を更新、
旺盛なDX需要を背景に技術者派遣会社で求人数が増加~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年9月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
■2023年9月の概況
・転職求人倍率
2023年9月の転職求人倍率は、前月から+0.01ポイントの2.39倍となりました。求人数は前月比102.3%、前年同月比127.0%となりました。転職希望者数は前月比102.0%、前年同月比111.9%でした。
・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」(前月比106.1%)、次いで「人材サービス」(前月比104.7%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比106.0%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比105.8%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長:加々美 祐介)
・2023年9月の解説
求人数は2カ月連続で過去最高を更新、旺盛なDX需要を背景に技術者派遣会社で求人数が増加
9月の求人数は前月比で増加し、本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で、過去最高値となりました。求人増加率が最も大きい「エネルギー」では、2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けた再生可能エネルギーに関わる事業開発に伴い、電力会社で企画・開発職の求人が増えました。次いで増加率が大きかった「人材サービス」では、技術者派遣を行う企業で求人が増えました。これは企業の労働力不足への対応や業務効率を目的とした旺盛なDX需要を背景に、エンジニア需要がさらに高まっているためだと考えられます。転職希望者数は、例年冬の賞与後の転職を見越して転職活動を始める人が増えるため、増加しました。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は上昇しました。
・10月以降の見通し
10月の求人数は、構造的な人材不足と経済活動回復による事業拡大を背景に、企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加が見込まれます。特にインバウンド回復と年末年始商戦を見越し「レジャー・外食」の求人数はもう一段強く伸長すると推測します。転職希望者数も、11月までは翌1月入社に向けた転職活動を開始する人の動きが続くため、増加すると思われます。転職希望者数よりも求人数の増加幅のほうがやや大きいと思われるため、転職求人倍率は微増するでしょう。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社/ 10月19日発表・同社プレスリリースより転載)