リンクアンドモチベーション
「新入社員モチベーション調査2008」を実施
経営コンサルティングのリンクアンドモチベーション(東京都中央区、小笹芳央・代表取締役社長、以下LM)は、今春の新卒新入社員にワークモチベーションについてのアンケート調査を行いましたのでご報告いたします。 1.就職活動時に会社を選ぶ基準としたことは、「社風」に関連する項目の重要度が上昇。 「社風」に関する項目が、他に比べて大きく上昇しました。「社内の上下関係が薄くフラットな社風があること」が2007年の3.34から2008年は3.61ポイントへとこの質問で昨対比上昇し、また、「社内に革新・創造的な社風があること」も3.56ポイントから3.73ポイントへと大きく上昇しました。 2.上司や先輩に対する要望は「上司や先輩が、仕事の成果を褒めてくれること」を始め、重要度が軒並み上昇。 「上司や先輩が、仕事との成果をほめてくれる」が、4.13ポイントから4.34ポイントに上昇するなど、上司や先輩に対する要望項目の重要度が軒並み高くなりました。 3.職場に対する要望は「切磋琢磨する雰囲気」が上昇し、「顧客への迅速な対応」は下落。 職場に関する要望は、「全員が全力を投じて、切磋琢磨する雰囲気」が4.36から4.45ポイントするなど自らの成長につながる項目の重要度は高まったものの、「顧客(或いは関連部署)への迅速な対応」という実際のビジネスシーンに関わる出来事のポイントは下落しました。実ビジネスへのイメージングの不足が懸念されます。 4.給料よりも仕事のやりがいを重視する社員が多数。 今回はじめて聞いた仕事に関する価値観の質問では、「報酬(給料)が低くても、やりがいのある仕事がしたい」が「どちらかというと共感する」もあわせて1,499人で、「やりがいが少なくても、高い報酬(給料)がほしい」(同497人)よりも大幅に多く、仕事にやりがいを求める傾向が明らかになりました。 【 まとめ 】 結果から、リンクアンドモチベーションでは、今年の新入社員は仕事のやりがいや自己向上を重視するものの、全般的には雰囲気のよい職場で、優しい上司にかまって欲しいと考えている傾向があると考えます。また、重要度をたずねた32問中、27問の重要度が上昇し、就職する企業に求めることが多くなっていることが読み取れました。自分たちが会社の役に立つのでなく「会社が自分たちに与えてくれるものだ」という意識を根底に持っていることが伺えます。 背景には、2008年新卒入社者の求人倍率は2.14倍で、16年振りに2倍を超えるなど(リクルートワークス研究所)就職環境が軟化したことが考えられます。 ■ 受け入れる企業で求められること 「会社に就職して働く」ことに対する覚悟や具体的なイメージがないまま就職している新入社員が増えていることから、受け入れる企業では、業務に関する知識を教える前に、「そもそも仕事とはどういうものか」といった、社会人としての基本スタンスを理解させることが必要です。さらにそれを“雰囲気よく”“本人の自己向上感”を満たしながら実施するという、高度な対応が求められていくでしょう。 ■ 詳細はこちらをご覧ください。 (リンクアンドモチベーション http://www.lmi.ne.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・4月21日) |