令和4年度「なでしこ銘柄」を選定しました
経済産業省は、東京証券取引所と合同で、女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として、全17業種から1社ずつ、合計17社選定しました。今回から、調査(※)に回答していただいた企業の定量データやなでしこ銘柄選定企業の事例集をホームページに掲載することで、企業の取組を見える化し、資本市場や労働市場へのより一層のPRを図っていきます。
※ 企業の女性活躍推進に関する実態を把握するための「女性活躍度調査」に御回答いただいた結果を元に「なでしこ銘柄」を選定しています。
1.なでしこ銘柄とは
女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定し、中長期の企業価値向上を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することにより、こうした企業への投資家の関心を一層高め、各社の女性活躍推進に向けた取組を一層加速化させていくことを狙いとしています。
なでしこ銘柄の選定に当たっては、東京証券取引所の上場企業のうち312社から御応募いただき、女性活躍に関する定量的なデータや、企業の女性活躍推進に係るトップのコミットメント、経営戦略上の位置づけや開示の状況等について御回答いただいた上で、各社の取組を総合的に評価し、業種毎に最も優れた1社、「なでしこ銘柄」として、17社選定しました。なお、11回目の選定となる今回は、近年の企業による人的資本を含む非財務情報の開示のあり方に関する議論を踏まえ、経営戦略と連動した女性活躍推進を行う企業を選定するとともに、女性活躍推進に関する情報開示を促進することを目指して、リニューアルを行いました。
具体的には、今回は、各社の女性活躍状況に関する定量調査票に加え、自社の経営戦略の中で女性活躍推進をどう位置付け、その取組みの成果をどのように企業価値向上につなげているか、企業独自のストーリーを記載いただく定性調査票をご提出いただき、定量的なデータと定性的な情報の双方を基に評価を行いました。
2.なでしこ銘柄選定企業
令和4年度「なでしこ銘柄」の選定企業は以下のとおりです。
食品 味の素株式会社
エネルギー資源 出光興産株式会社
建設・資材 株式会社LIXIL
素材・化学 株式会社資生堂
医薬品 大塚ホールディングス
自動車・輸送機 株式会社アイシン
鉄鋼・非鉄 古河電気工業株式会社
機械 株式会社小松製作所
電気・精密 富士通株式会社
情報通信・サービスその他 株式会社メンバーズ
電気・ガス業 東京瓦斯株式会社
運輸・物流 株式会社商船三井
商社・卸売 双日株式会社
小売 株式会社丸井グループ
銀行 株式会社千葉銀行
金融(除く銀行) SOMPOホールディングス株式会社
不動産業 三井不動産株式会社
3.令和4年度なでしこ銘柄レポート等公表資料
今回のなでしこ銘柄に関する資料として、下記4点を経済産業省HPで公表します。
経済産業省「女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」」
(主な掲載内容)
なでしこ銘柄レポート
事業概要及び今年度の調査結果や選定状況
銘柄企業及び回答企業の定量データ一覧(※初の取組)
定量調査票の一部項目の定量データの一覧化
※公開に同意いただいた企業に限る
銘柄企業の事例集(※初の取組)
銘柄企業の定性調査票
注目企業
下記2点について戦略的に取り組むベストプラクティス集
- 採用時、配属時や人材育成時等における、技術系分野の女性の活躍推進に関する課題とそれに対する取組(例えば、研修実施・環境整備・広報活動等)
- 女性社員特有の健康課題を解決し、より女性が活躍しやすい環境作りを行うための取組について、フェムテックの活用等の具体例
<担当>
経済産業政策局 経済社会政策室長 川村
担当者:村山、川満
電話:03-3501-1511(内線 2131~5)
03-3501-0650(直通)
メール:bzl-nadeshiko@meti.go.jp
◆詳しくはこちらをご覧ください。
(経済産業省 / 3月22日発表・報道発表より転載)