「キャリアトレンド2022」を発表、“越境転職”がトレンド
異業種・異職種への転職割合が半数以上で“越境転職”がトレンドに、
「金融」業界と「営業」職への越境転職が多い結果
Sansan株式会社が提供するキャリアプロフィール「Eight」は、Eightユーザーの「キャリアトレンド2022」を発表します。これは、2021年と2022年に転職をしたEightユーザーから合計10万人を対象に、キャリアの変遷について集計・分析したものです。集計・分析の結果、異業種・異職種に転職する“越境転職”が2022年のEightユーザーのキャリアトレンドでした。
なお分析においては、Eightに登録されている名刺の社名変更を「転職」と定義しています。また分析対象となるEightのデータについて個人を匿名化し、Eightの利用規約で許諾を得ている範囲で使用しています。
■「キャリアトレンド2022」結果サマリー
・異業種、異職種への転職の割合が半数以上となり、越境転職がトレンドに
・年代を問わず新しい領域にチャレンジするユーザーが多い傾向に
・転職先として多かった業種は「IT」で、職種では「営業」
・越境転職の割合が多い業種は「金融」で、「コンサルティング」からの流入が最も多い
・越境転職の割合が多い職種は「営業」で、「営業企画」からの流入が最も多い
■「キャリアトレンド2022」実施の背景
キャリアプロフィール「Eight」はビジネスパーソンのライフタイムに伴走し、キャリア形成のサポートをしています。登録した名刺情報に加え、キャリアサマリやスキルタグなどの機能により、ユーザー自身のキャリア情報を蓄積することが可能です。
このキャリアトレンドは、近年働き方やキャリア観が大きく変化する中、実際にキャリアの変遷においてどのようなトレンドが生まれているのかを調査するべく行いました。Eightには300万以上のユーザーがおり、キャリアに向き合うビジネスパーソンが多いことから、ユーザーのキャリアプロフィールの変遷を集計・分析することで、トレンドが浮き彫りになりました。
■「キャリアトレンド2022」結果
集計・分析の結果、異業種・異職種に転職する越境転職が2022年のEightユーザーのキャリアトレンドでした。転職先として数の多い業種・職種においては、同業種・職種の割合が多いものもありましたが、転職者全体のトレンドとしては越境転職の割合が業種では6割以上、職種でも半数以上という結果になりました。
これまでと異なる業種・職種に挑戦するユーザーが多く、昨今注目を集めているリスキリングの必要性がますます高まることが見込まれます。
・異業種、異職種への転職の割合が半数以上となり、越境転職がトレンドに
2022年に転職をしたEightユーザーの特徴として、越境転職が過半数を占めました。異業種への転職は62.5%、異職種への転職は52.9%で、2021年と比較すると業種は+0.5%、職種は-2.0%でした。ここ2年は大きなトレンドの違いはなく、2021年から引き続き、越境転職で新たな領域に挑戦する転職者が多いことが分かりました。
コロナ禍を経てビジネスパーソンが自らのキャリアを見直し、新たな領域に目を向けていると同時に、企業側も企業の人材獲得が激化する中、自社の業界や募集している職種とは異なる経験やスキルを持つ人材を求めているものと考えられます。
・年代を問わず新しい領域にチャレンジするユーザーが多い傾向に
年代別に見てみると、異業種への転職は20代が67.0%と最も割合が多く、30代(66.5%)、40代(61.5%)、50代(59.3%)と順に割合は減少するものの、50代でも6割近くが越境転職をしていました。
また異職種への転職も20代(55.5%)、30代(54.3%)、40代(52.1%)と順に割合は減少しますが、50代は52.8%で40代よりも割合が多くなりました。
この結果から、越境転職は年代を問わずトレンドであること、また40代や50代であっても新たな領域に挑戦する機会を得ていることが分かります。
・転職先として多かった業種は「IT」で、職種では「営業」
次に、業種・職種での動きがどうだったのかを集計・分析しました。まず、2022年で流入が多かった業種と職種それぞれのトップ5は以下の通りです。
流入の多かったこれらの業種・職種について、越境転職の割合や、どの業種・職種からの流入が多かったのかを集計・分析しました。
・越境転職の割合が多い業種は「金融」で、「コンサルティング」からの流入が最も多い
業種の越境転職の割合は、「金融」が51.9%と半数を超え、「建設・工事」が49.3%、「IT」が41.5%と比較的越境転職の割合が多い結果となりました。他2つの業種は20%台と低水準で、即戦力としての採用が活発であったことがうかがえます。
また、それぞれの業種へはどの業種から越境転職をしているのかを見たところ、以下の結果となりました。最も越境転職の多い「金融」へは「コンサルティング」からの流入が多く見られ、「IT」へも「コンサルティング」からの流入が多く見られました。コンサルティング業界は幅広い業界に対してサービスを提供していることから、越境転職をする際にもこれまでの経験やスキルを活かしやすいものと考えられます。
・越境転職の割合が多い職種は「営業」で、「営業企画」からの流入が最も多い
職種の越境転職の割合は、「営業」が68.5%と7割近くとなり、「IT系専門職」や「マーケティング」も約4割が越境転職という結果となりました。「経営企画・事業企画」は35.6%で3人に1人が、「営業企画」は25.4%で4人に1人が越境転職でした。
また、それぞれの職種へはどの職種から越境転職をしているのかを見たところ、以下の結果となりました。最も越境転職の多い「営業」へは「営業企画」からの流入が多く見られ、その他4つの職種へはいずれも「営業」からの流入が多く見られました。
「営業企画」や「マーケティング」は、一連の営業活動において「営業」とも密接に関わることから、異なる職種ではあるものの親和性が高いことが想像されます。一方で「経営企画・事業企画」「IT系専門職」など領域が大きく異なる職種への転職は、営業で培ったスキルが応用できたり、新たなスキルを身に付けたりすることで実現できているものと考えられます。
■集計・分析方法について
・キャリアプロフィール「Eight」に登録されている名刺の社名変更を「転職」と定義。
・2021年12月1日から2022年11月30日までに会社名が一度でも変わったユーザーを2022年の転職ユーザー、2020年12月1日から2021年11月30日までに会社名が一度でも変わったユーザーを2021年の転職ユーザーと定義。
・上記ユーザーから2021年、2022年それぞれで20代から50代までの5万人を無作為で抽出し分析(合計10万人)。
・分析対象となるEightのデータについては個人を匿名化し、Eightの利用規約で許諾を得ている範囲で使用。
■報道関係のお問い合わせ
Sansan株式会社 ブランドコミュニケーション部
Mail: pr@sansan.com
◆本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
(Sansan株式会社 / 12月23日発表・プレスリリースより転載)