人事業務におけるERPシステム導入企業の実態調査
人事ERPシステムを導入しても解決できていない理由「システムが業務にフィットしていない」と回答
人事ERPシステムを導入する企業の約7割がコンサルティングサービスを必要という結果に
総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:横道 浩一、以下「パーソルP&T」)は、人事ERPシステムを導入し、実際に利用している会社員300名を対象に「人事業務におけるERPシステム導入企業の実態調査」を実施しました。
パーソルP&Tでは、人事データを経営や事業成長目的に活用し、企業が抱える人事課題の解決を支援する「人事DX推進支援サービス」を8月2日より提供開始しました。今回、サービス提供に伴い、人事ERPシステムの導入企業が感じている課題や、導入後の変化について調査を実施。調査の結果、人事ERPシステムを導入したことで解決できた課題と解決できなかった課題が浮き彫りになった他、解決できなかった理由や今後検討していることなど、人事業務における企業の実態が明らかになりました。
【調査結果サマリ】
■人事ERPシステム導入時の課題は以下の順位となった。
第1位:「申請業務を電子化、ペーパーレス化できていない(45.3%)」
第2位:「散在しているデータを一元管理できていない(43.3%)」
第3位:「労務業務の効率化ができていない(37.3%)」
第4位:「データ活用ができていない(30.0%)
■人事ERPシステム導入後解決できた課題は「申請業務の電子化/ペーパーレス化」「労務業務の効率化」。
一方で、解決できなかった課題は「散財しているデータの一元管理」「データ活用」という結果に。
■人事ERPシステムを導入しても解決できていない理由として「システムが業務にフィットしていない」が最も多い結果となった。
■解決できていない課題への対策は、以下の順位となった。
第1位:「デジタル人材の採用・育成(56.5%)」
第2位:「人事ERPシステムの乗り換え(55.0%)」
第3位:「コンサルティング・サポートへの相談(47.3%)」
■人事ERPシステムを導入している企業の約6割がコンサルティングサービスを活用し、約7割がコンサルティングサービスの必要性を感じていることが明らかに。
また、コンサルティングサービスを活用している方が、導入時の課題をより解決できていることが判明。
<専門家のコメント>
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 エグゼグティブマネジャー竹下百里
人事ERPシステムを導入しても解決できない理由として「システムが業務にフィットしてない」が最も多くあげられました。しかし、多くの企業はその対策として業務改革をあげておりません。デジタル人材育成や適切なシステム選びも重要ですが、根本解決には至りません。なぜなら業務に完全にフィットするパッケージ製品は存在しないからです。DX時代において、従来の業務にあわせてシステムを選択するのではなく、業務を最適化して効率よくシステムを活用する考え方にシフトすることこそが、一番の成功の近道と言えるでしょう。
<調査結果>
Q1. あなたの会社で、人事ERPシステムを導入しようと思ったきっかけ(課題)は何ですか?(n=300、複数回答)
人事ERPシステム導入時の課題やきっかけとして「申請業務を電子化、ペーパーレス化できていない(45.3%)」が最も多く、続いて「散在しているデータを一元管理できていない(43.3%)」「労務業務の効率化ができていない(37.3%)」「データ活用ができていない(30.0%)」という結果となりました。
【人事ERPシステム導入時の課題】
第1位:「申請業務を電子化、ペーパーレス化できていない(45.3%)」
第2位:「散在しているデータを一元管理できていない(43.3%)」
第3位:「労務業務の効率化ができていない(37.3%)」
第4位:「データ活用ができていない(30.0%)
Q2. 人事ERPシステムを導入したことで、導入時の課題は解決しましたか?(n=256、複数回答)
人事ERPシステムを導入したことで、「申請業務の電子化/ペーパーレス化」「労務業務の効率化」は半数以上が解決できたと回答。一方で、「散財しているデータの一元管理」「データ活用」においては、システムを導入しただけでは解決できていないという事実が明らかになりました。
Q3.(Q2で解決していないと回答した人に対して)
導入時の課題に対して、人事ERPシステムを導入しても解決できていない理由は何ですか?(n=131、複数回答)
人事ERPシステムを導入しても解決できていない理由として、「申請業務の電子化/ペーパーレス化」「散在しているデータの一元管理」「労務業務の効率化」の課題については「システムが業務にフィットしていない」が一番多い結果となりました。
Q4. (Q2で解決していないと回答した人に対して)
人事ERPシステムの導入で解決できなかった課題に対して、現在何を検討していますか?(n=131、複数回答)
人事ERPシステムを導入しても解決できなかった課題を解決するための検討事項として「デジタル人材の採用・育成(56.5%)」が最も多く、続いて「人事ERPシステムの乗り換え(55.0%)」「コンサルティング・サポートへの相談(47.3%)」と回答した人が多く見受けられました。
【解決できなかった課題に対する対策】
第1位:「デジタル人材の採用・育成(56.5%)」
第2位:「人事ERPシステムの乗り換え(55.0%)」
第3位:「コンサルティング・サポートへの相談(47.3%)」
Q5. あなたの会社では、人事業務において外部コンサルティングサービスを活用していますか?(n=300、単一回答)
実際に人事ERPシステムを導入している企業の約6割が外部コンサルティングサービスを活用している結果となりました。
Q6. あなたの会社では、人事業務において外部コンサルティングサービスの必要性を感じていますか?(n=300、単一回答)
人事ERPシステムを導入している企業の約7割が外部コンサルティングサービスの必要性を感じていることが明らかになりました。
【参考】
導入検討時に上がった上位4つの課題(Q1)において、人事ERPシステムを導入して「解決できた」と回答した人の多くが外部コンサルを活用していることが明らかになった。(n=140、複数回答)
人事ERPシステムを導入したことによる成果と最も成功したエピソードについて
【人事ERPシステムを導入したことによる成果TOP3】
第1位:「作業コストの削減(63.7%)」
第2位:「システム費用の削減(40.7%)」
第3位:「経営・戦略人事へのデータ活用(33.0%)」
(n=300,複数回答)
【人事ERPシステムを導入したことによる成功エピソード】
・システム導入によりペーパーレス化が進みテレワークがしやすくなった。(20代女性)
・採用活動から、従業員の受け入れまで一括管理できるようになった。(30代男性)
・人事ERPシステムでデータのフロー化が可能になり社内の人事がより整理しやすくなった。(40代女性)
・勤怠承認フローの明確化や事前のアラートなどによる長時間労働の是正。(50代男性)
・労力の低減が図られ、業務工数が低減できた。(60代男性)
<「人事業務におけるERPシステム導入企業の実態調査」概要>
調査機関:2022年6月25日(土)~7月7日(木)
調査方法:インターネット定量調査
調査対象: 全国の従業員1000名以上の企業に勤める人事ERPを利用している会社員
※調査対象はいずれも20代~60代男女
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、【パーソルプロセス&テクノロジー調べ】とご明記ください。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルプロセス&テクノロジー株式会社/ 8月4日発表・同社プレスリリースより転載)