2021年 冬ボーナス実態調査
キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』(※1)を運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小谷匠 以下「ライボ」)は、487人の社会人を対象に「2021年 冬ボーナス実態調査」を実施しました。同調査では今冬のボーナス支給有無や平均支給額及び、昨冬との比較やその使い道などについて調査しました。
【今冬ボーナス支給額増加傾向】
新型コロナウイルス感染拡大以降、今冬で2回目の冬ボーナス期を迎えます。日本では新型コロナの感染者数が減少し、徐々に日常を取り戻しつつある中、新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」が日本でも確認され、第6波への懸念がより一層高まっています。
Job総研が実施した「2021年 夏ボーナス実態調査」(※3)では、半数以上がボーナス支給にコロナ禍の影響を受け、支給額が減少または廃止になったという調査結果が出ましたが、同年の今冬ボーナスには新型コロナがどの程度影響しているか、また支給額の増減や満足度及び、平均支給額について調査を実施しました。
【調査概要】
調査対象者 :全国 / 男女 / 20~69歳
調査条件 :1年以内~10年以上勤務している社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2021年11月26日~11月30日
サンプル数 :487人
調査方法 :インターネット調査
【TOPICS】
・今冬ボーナスは全体の72.1%が「支給あり」と回答 昨冬から横ばい
・昨冬ボーナス支給額と比較して今冬は41.3%が「増額」と回答
・今冬のボーナス平均支給額は75.7万円で昨冬から4.6%増額
・今冬ボーナス支給額に65.5%が満足と回答
・今冬ボーナスの使い道は「貯金」が66.1%で最多回答
【今冬ボーナス支給の有無と昨冬比支給額】
全体の72.1%が今冬ボーナス「支給あり」と回答しました。そのうち昨冬から「増加した」と回答したのが41.3%で、「減少した」が18.2%、「変わらない」が40.5%という回答結果になりました。また、昨冬と今冬の具体的なボーナス額の回答を基に集計した1人当たりの平均支給額では、昨冬72.4万円、今冬75.7万円となり昨冬ボーナス支給額より4.6%増加した結果になりました。
【今冬ボーナスのコロナ影響と満足度】
今冬ボーナスの支給に対しての新型コロナの影響度は、約半数の48.9%が「全く影響していない」と回答しました。また、今冬のボーナス支給についての満足度では、「満足」32.4%と「やや満足」33.1%を合算した65.5%が満足傾向にある回答をしたのに対し、「不満」14.4%と「やや不満」20.1%の合算34.5%が不満傾向にあると回答しました。
【今冬ボーナスの使い道】
今冬ボーナスを何にどのように使うのかについては、「貯金」が66.1%と最多回答で、次いで「資産運用」35.0%という結果になり、30%を超える回答は前述の2つになりました。
コロナショックを経験し、依然コロナ禍にある日本では、経済的な備えを意識した保守的な印象が濃い回答結果になりました。
【回答者のコメント】
自由記述コメントでは、「コロナ禍の影響」についてのコメントはほぼなかったものの、正社員と契約社員の待遇の差に疑問をもつ回答や、ボーナスそのものの価値について言及するコメントも目立ちました。
・契約社員だから仕方ないと思う反面、ボーナス支給の待遇差にひっかかるところはある
・契約社員は昇給も賞与もないのでいつか改善してほしい
・毎月の安定を重視するので賞与にあまり魅力を感じなくなっている
【調査まとめ】
今回実施した「2021年 冬ボーナス実態調査」では、7割以上が今冬支給ありと回答し、昨冬と比べて平均支給額も増加していることから、全体的に今冬ボーナス支給にコロナ禍の影響が薄れている傾向が見られました。また今冬ボーナスの使い道については貯金や資産運用といった保守的な回答が目立ったことから、働く環境や経済的な影響を、多くの日本人が目の当たりにしたコロナショックを経験したことで、価値観やライフスタイルの変化に伴った回答結果だと言えそうです。
ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ライボ / 12月6日発表・同社プレスリリースより転載)