2021年度 新入社員意識調査の集計結果について
―就職活動に厳しさを感じた新入社員の割合はコロナ前に比べて約10ポイント増加―
東京商工会議所(三村明夫会頭)は、2021年3月~4月に実施した新入社員向け研修講座受講者に対し標記アンケート調査を実施し、結果を取りまとめましたのでお知らせします。
本アンケート調査は、コロナ禍での就職活動・入社となった2021年度入社の新入社員の就職活動の感想、また社会人生活や会社に求める環境などに対する意識を把握するために実施したものです。毎年定期的に行っており(2020年度はコロナのため実施せず)、調査結果は、各事業所において新入社員の人材育成やフォローに活かしていただくべく情報発信していくほか、当所研修センター主催の講座企画にも活かしてまいります。
【調査結果のポイント】
■就職活動は「厳しかった」「やや厳しかった」の割合が増加
・近年横ばいで推移していた「厳しかった」「やや厳しかった」と答えた割合(合計で50.0%)が増加に転じ、2019年度と比較し9.8ポイント増加となった。
■オンライン就活(面接・説明会など)について(主な感想)
・苦労した点…「目線・話すタイミングなど、面接中の対応が難しかった」「通信環境・周囲の環境・機材の整備に苦労した」「会社の情報・雰囲気が分からなかった」
・良かった点…「日程・時間調整がしやすかった」「移動時間が短縮できた」「費用が少なく済んだ」
■今の会社には「定年まで勤務」の割合が増加したが、依然として転職・独立志向もあり
・近年減少傾向にあった「定年まで」が29.3%となり2019年度と比較し8.0ポイント増加となった。
・入社時点の「チャンスがあれば転職」「将来は独立」「時機を見て退職」の合計値は、28.4%と、2019年度と比較して同水準であった。
■社会人生活では、人間関係・仕事の適性・私生活とのバランスに不安を抱く割合が多い
・「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」が51.5%で最上位となった。
・「仕事が自分に合っているか」「仕事と私生活のバランスが取れるか」も同水準で上位となった。
■魅力に感じる企業の制度は、「働き方」や「成長環境」分野に魅力を感じる割合が多い
・働き方改革にも関係する「年次有給休暇取得の推進」「時差出勤・フレックスタイム制勤務」が上位となったほか、「資格(検定)等の取得支援」「人材育成体系(研修計画)の充実」など、入社してからの成長環境に関する制度も上位となった。
【調査概要】
(1)期間:2021年3月26日~4月23日
(2)対象:当所研修センター主催『新入社員ビジネス基礎講座』受講者870名を対象とし、791名が回答(回答率90.9%)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(東京商工会議所/6月29日発表・同会議所プレスリリースより転載)