転職サービス「doda(デューダ)」、「平均年収ランキング2020」を発表 2020年 正社員の平均年収は409万円
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」< https://doda.jp >は、「平均年収ランキング2020」を発表しましたので、お知らせいたします。本ランキングは、2019年9月~2020年8月の1年間にdodaエージェントサービスに登録した約40万人のデータを元に、正社員として働く20歳~65歳までのビジネスパーソンの平均年収と生涯賃金をまとめたものです。調査結果の詳細は、< https://doda.jp/guide/heikin/ >にてご確認いただけます。
【 主な調査結果 】
◆ 2020年の全体の平均年収は409万円で、昨年から1万円の増加
◆ 職種別に見ると、1~3位を「専門職」が独占
◆ 業種別に見ると、トップ10のうち9つが「メーカー」「金融」「メディカル」系
◆ 年代別に見ると、女性は4つの年代すべてで昨年よりも増加
◆ 都道府県別に見ると、1~5位までを関東エリアが占める
■職種別:1~3位を「専門職」が独占
全163職種のうち、平均年収ランキング1位は「投資銀行業務」(819万円)、2位は「運用(ファンドマネジャー/ディーラー)」(748万円)、3位は「戦略/経営コンサルタント」(724万円)となり、1~3位を「専門職」が独占する結果になりました。さらに、5位に「業務改革コンサルタント(BPR)」(688万円)、7位に「リスクコンサルタント」(668万円)がランクインし、昨年に続き今年も、トップ10のうち半数を、「金融系専門職」と「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」が占める結果となりました。→職種別ランキング上位50位は下部に掲載
■業種別:トップ10のうち9つが、「メーカー」「金融」「メディカル」系
全96業種のトップ10には、「メーカー」「金融」「メディカル」系の3業種がそれぞれ3つずつランクインしました。1位は昨年に引き続き「金融」系の「投信/投資顧問」で673万円(昨対比+25万円)。2位は「メーカー」系の「たばこ」で641万円(昨対比+50万円)、3位は「メディカル」系の「医薬品メーカー」で629万円(昨対比+29万円)となり、2位と3位は昨年と順位が入れ替わる結果になりました。→業種別ランキング上位50位は下部に掲載
■年代別:女性は4つの年代すべてで昨年よりも増加
年代別で見ると、20代は348万円(昨対比+3万円)、30代は444万円(昨対比+2万円)、40代は510万円(昨対比+3万円)となりました。一方で、50代以上の年代のみ9万円マイナスの613万円となりました。
年代を男女ごとで区切って見てみると、女性は4つの年代すべてで、昨年よりも平均年収が増加しており、男性は20代、30代、40代は増加、50代以上は10万円ダウンという結果でした。
■都道府県別:1~5位までを関東エリアが占める
都道府県別で見ると、2020年の全体の平均年収(409万円)を上回っているのは、東京都(444万円)、神奈川県(430万円)、千葉県(412万円)と関東の都県のみで、労働人口が特に多い東京都が全体の平均年収を牽引する結果となりました。1位の東京都(444万円)と47位の沖縄県(348万円)とでは96万円の開きがあり、46位の山形県(358万円)とのあいだでも86万円の差となりました。
トップ10には昨年と同じ都県が並びましたが、11位には昨年の20位から9つ順位を上げて、「山梨県」(393万円)がランクインしました。391万円の「山口県」(昨年22位→今回13位)や386万円の「福島県」(33位→16位)、384万円の「福井県」(31位→18位)なども大きく順位を上げました。→都道府県別ランキングは下部に掲載
■解説
2020年の平均年収は、昨年から1万円増の409万円でした。新型コロナウイルス感染拡大前の期間が含まれていることもあり、今回の調査データからは、コロナ禍による年収への顕著な影響などは見られませんでした。しかし、2020年8月にdodaがビジネスパーソン15,000人を対象に行った、仕事満足度に関するインターネット調査※では、今年度の給与に対して、「コロナの影響で出勤日が減り、給与が減った」「ボーナスがなくなった」「在宅勤務で残業が減り、給与が減った」といったコメントが多く寄せられていました。
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、フレックスやリモートワークなど新しい働き方が急速に広まり、働く環境が大きく変化しました。さらに、この先も仕事や転職を取り巻く状況は刻々と変わることが予想されます。働き方の変化や時間外労働の上限規制による残業時間の減少、中途採用においては、ポテンシャル採用から経験重視の即戦力採用へとシフトする動きなども見られます。これから年収を条件に転職活動をする場合や、現職での万一の収入の変化に備えるためにも、常に新しい情報にアンテナを立てておくことをおすすめします。(doda編集長 喜多 恭子)
※「仕事満足度ランキング2020」:https://doda.jp/guide/manzokudo/
■調査概要
【対象者】2019年9月~2020年8月末までの間に、dodaエージェントサービスにご登録いただいた20~65歳の男女
【雇用形態】正社員
【有効回答数】約40万件
※平均年収:手取りではなく支給額
※順位算出:平均年収(万円)の小数点単位で順位づけ
※生涯賃金の算出方法:20代(22歳~)、30代、40代、50代以上(~65歳)における平均年収を年数分掛けて
合計した金額(退職金は含まない)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社 / 12月7日発表・同社プレスリリースより転載)