フルキャストテクノロジー、韓国エンジニアの受入れ・研修をスタート
総合人材アウトソーシングのフルキャスト(東京都渋谷区、漆崎博之・社長)のグループ会社で、エンジニアアウトソーシング事業を展開するフルキャストテクノロジー(東京都渋谷区、貝塚志朗・社長)では、7月1日、クリエアナブキ(香川県高松市、藏田徹・社長)の連結子会社であるAICON(東京都中央区、上口裕司・社長)の技術者派遣事業部門を譲受けることが確定し、韓国からの受入れおよび日本企業への人材派遣のための研修をスタートさせました。
今回、韓国での研修は、理工系4大学2専門学校の学生を対象に、当社独自の※G.E.T.(Global Engineer Training)プログラムと同等の研修方式で行い、主な内容は組込みソフト(Embedded)で、連日日本語や技術など計8時間のトレーニングを実施。研修終了後はグローバルエンジニアとして日本国内の大手メーカーなどで活躍することを目標にしています。また、事業譲受け以前に研修を終え、すでに来日中の技術者32 名は、引き続き現在の派遣先で就業または当社の追加研修に参加しています。
韓国には、国の機関である「産学人力公団」が各研修に補助金を出すケースがあり、日本など各国企業への就職を推進しているという背景があります。補助金を受けている研修校は大学、専門学校など韓国全体で数十校に及んでいますが、審査において実績が重要なファクターとなるため、各校とも日本企業などへの大量かつ定期的な供給を切望しています。当社としては、研修スケジュールとカリキュラムにつきましては現在の国内情勢に合わせながら今後調整して行きますが、受入れ評価を適正にすることにより、比較的レベルの高い人材や機械系なども対応可能な人材を確保できるうえ、前出の韓国事情も踏まえて研修コストが安価になるなど利点も多く、今後は中国と共にG.E.T.プログラムの中核として行く予定です。
当社の顧客企業におきましては、製品開発の短納期化、高度化に伴い、慢性的な技術者不足の状況が続いており、当社に対する技術者派遣のニーズが高まっています。当社も、日本人エンジニアのみならず外国人エンジニアの採用を積極的に進めていますが、それでも依然として多数の引合いを抱えています。
このような状況化において、今回の技術者派遣事業部門譲受けはタイムリーであり、G.E.T.プログラムを活用することで、より優秀なエンジニアの派遣を可能にします。当社は今後も毎年150〜200名の外国人を採用・研修し、顧客企業のニーズにお応えできるよう努力する所存です。
(フルキャストテクノロジー http://www.fc-tec.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・8月1日)