<働くみんなのホンネ調査> 「働き手のお財布事情」について調査を実施
総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の転職希望者525人を対象に、【働き手のお財布事情】についてアンケート調査を行いました。
■気になる働き手の貯金総額は?理想と現実に大きなギャップ
「人生100年時代」と言われるなか、「今後いくらお金があれば足りるのか」といった不安を感じている人は多いのではないでしょうか。2019年6月、金融庁が「老後資金が2000万円不足する」との試算を示した報告書を発表し、多くの人が自身の将来に不安を募らせました。政府は人生100年時代を見据え、高齢者雇用の促進やリカレント教育機会の拡充に取り組み、働き手が少しでも長く働ける環境を作り出そうとしていますが、金銭面については一人ひとりの自助努力も必要です。そんな中、実際に働き手の貯金に対する意識や実情はどうなっているのでしょうか。今回は、他人にはなかなか聞きづらいお財布事情について全国の転職希望者(20代~40代の男女)を対象に調査を行いました。
対象者に現在の貯金総額はどのくらいか聞いたところ、「50万円以下」が21.5%で最多となり、次いで「貯金はない」(19.8%)、「51万~100万円」(12.2%)、「101万~200万円」(11.6%)となりました。約70%が現在の貯金総額は200万円以下であると回答しており、働き手の貯金額は決して多いとは言えない結果となりました。
次に、現在の貯金総額に満足しているか聞いたところ、「とても満足している」(1.3%)、「やや満足している」(9.0%)とする人は合わせて10.3%となり、「あまり満足していない」(26.1%)、「まったく満足していない」(63.6%)とする人は合わせて89.7%となりました。ほとんどの働き手が現在の貯金総額に満足しておらず、不満を抱えているようです。
さらに、「あまり満足していない」、「まったく満足していない」と回答した人に、満足できる貯金総額はどのくらいか聞いたところ、「901万~1000万円以上」が39.3%で最多となりました。前項で聞いた貯金総額を問う項目では200万円以下と回答した人が多くいましたが、満足できる貯金総額トップは「901万~1000万円以上」と高額であり、貯金額の理想と現実にギャップが生じていることがわかります。やはり「老後資金2000万円不足問題」の影響もあり、貯蓄はいくらあっても足りないと感じる働き手が多いのかもしれません。
■毎月の貯金「していない」が最多!
対象者に、毎月の貯金額はどのくらいか聞いたところ、「貯金していない」が30.3%で最多となり、次いで「~3万円」が24.2%、「~5万円」が16.0%となりました。毎月の貯金額が0円と回答した人が約30%いることから、なかなか理想的な貯金ができていない現状があるのかもしれません。
また、「貯金していない」と回答した人も、「10万円以上貯金している」と回答した人も、回答者の現在の年収は100万円未満~1000万円以上とさまざまであり、今回の調査では貯金額と年収が比例するとは言えませんでした。
■貯金の目的は?「老後の備え」と回答した人が半数以上!老後資金2000万円不足問題の影響か
対象者に貯金の目的を聞いたところ(複数回答可)、最も多かった回答が「老後の備え」で52.2%でした。次に、「特に目的はない」(28.0%)、「子どもの教育資金」(26.5%)と続きました。「老後資金2000万円不足問題」が話題となったことも影響しているのか、やはり老後の生活資金に不安を抱く働き手が多いと見受けられます。また、対象者の20代のうち34.1%、30代のうち57.1%、40代のうち65.2%が「老後の備え」と回答したことから、世代問わず老後資金のことを考えて貯金をしている働き手が多いことがうかがえました。また、「特に目的はない」との回答が二番目に多く、漠然とした将来への不安から貯金を始めている人もいることが考えられます。
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(株式会社ワークポート / 3月26日発表・同社プレスリリースより転載)