人材紹介事業・経営コンサルタントを行う
「テンプスタッフ・キャリア」が営業開始
総合人材サービスのテンプスタッフ(東京都渋谷区、篠原欣子・代表取締役)はこのほど、有料職業紹介事業・経営コンサルタント業務を行う「テンプスタッフ・キャリア」(東京都渋谷区、篠原欣子・代表取締役 http://www.jccareer.com/)を設立し事業を開始しました(現在許可申請中)。
現在、キャリアアップやキャリアチェンジなどステップアップを目指した転職が一般的になっており、2002年度の人材紹介市場規模は1053億円と言われています(前年比28.9%増)。また、総務省発表の昨年12月の完全失業率(季節調整値)は4.4%と前月比0.1ポイント改善し、1998年12月以来6年ぶりの低水準となり、景気回復を背景に雇用の改善が進んでいることがうかがえます。とくに、証券仲介業に進出する金融、自動車を中心とし活況を続ける製造、慢性的な人材不足を抱えるIT、新薬の国内販売に備えたメディカルなど、中途採用意欲が旺盛な業界の採用が顕在化しています。
テンプスタッフでは人材紹介事業サービスを2002年1月にスタートし、派遣事業で培ったノウハウにキャリアアドバイス機能や職種別セミナー運営など人材紹介サービスの向上に努めてきました。しかし、派遣事業と人材紹介事業は、似て非なるものであり、企業・求職者のニーズも異なります。テンプスタッフ内で事業部として運営するのではなく、分社化することで人材紹介事業に専門特化し、さらに拡大することが予想される中途採用・転職ニーズに対応すべく、このたびの設立に至りました。
「テンプスタッフ・キャリア」では、とくに、30歳前後の男性幹部候補者を対象に金融、IT、メディカル、自動車、エレクトロニクスといった雇用の流動化が見込める業界への転職を支援していきます。また、中途採用に意欲的ながら、採用・人材獲得に苦労している中堅企業を中心に人材紹介のみならず、人材採用の効率化や社内システム・業務改革の提案など、経営のコンサルティングを行い、企業には人事・採用のパートナー(目的を共有し、信頼されるパートナー)として、求職者には、キャリア・転職コンサルタント(ベストな転職を共に考え肩を並べる存在)を目指します。
これは、現在の転職市場が抱える企業・求職者の両者の課題解決につながるものです。求職者は、企業の本質的な企業力や競争力ではなく、広告などの商品イメージにより企業をとらえ、転職先を安易に選択する傾向にあります。そのため、イメージが醸成しづらい業態や中堅企業は、応募者数が少なく人材採用が難しくなっています。一方で30歳前後の求職者は、長らく続いた不況の影響による採用抑制で、新卒時には、就職先の選択肢が非常に少なかったため、転職希望者が多くなっています。また、インターネットによる転職活動が一般化し、大量の情報を簡便に収集できるため、「自分に合った会社をどのように探せばいいのかわからない」と言った声が多く寄せられています。
テンプスタッフ・キャリアでは、両者の課題を解決すべく、テンプスタッフの中核ビジネスとなる派遣業とのビジネスモデルとの違いを明確にし、単なる情報提供や人材紹介に止まらず、人事・採用・転職のコンサルティング企業として、人材紹介事業を通じ雇用の創造と社会貢献を目指します。
(テンプスタッフグループ http://www.tempstaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・3月3日)