fonfunとワークポート、中国人ITエンジニアの人材ビジネスで提携
中国語IT求人サイト「51Japan IT Work」を開設
fonfun(フォンファン)(東京都渋谷区、三浦浩之・代表取締役社長)と、ワークポート(東京都品川区、田村高広・代表取締役社長)は、中国在住の中国人技術者の派遣サービス及び日本在住の中国人技術者の人材紹介サービス(以下「中国人材ビジネス」)を共同展開することに合意いたしました。また、6月4日より、日中在住の中国人ITエンジニア向けに、日本のIT関連の求人情報を提供する中国語サイト「51Japan IT Work( http://51japan.jp )」を開設します。
■ 中国人材ビジネス参入の背景
団塊の世代で一番多いとされる1947年生まれ以降の労働者約300万人が60歳定年を迎える「2007年問題」の懸念や、少子化の影響と企業業績の回復で、08年3月卒業予定の大学生・大学院生の求人倍率は2.14倍となっており、依然として人材の売り手市場が続く中、ITエンジニアの人材不足は特に深刻な状況です。
fonfunは2003年より中国に進出しており、当初は日本からライセンスを受け中国でローカライズをするというスキームでモバイルコンテンツ配信を行っておりました。2005年からは、モバイルコンテンツ配信で培った日本の端末事情のノウハウをもとに、中国において日本からのモバイルコンテンツ制作・開発の請負事業(以下「受託開発事業」)を開始しました。
受託開発事業を行っているなかで、日本のクライアント・パートナーからのプログラマーやSEの派遣を要望されるケースも多く、ITエンジニアの人材ビジネスに大きな可能性を感じ準備を進めておりました。
一方IT業界に特化した総合人材サービス企業のワークポートは、日本国内で2000社以上に及ぶIT企業の顧客基盤を持ち、人材紹介サービス、人材派遣サービス、採用コンサルティングなどを行っておりますが、クライアントに対するサービスチャネル拡充のため、年々需要が拡大している外国人ITエンジニアの人材派遣、及び人材紹介について、事業の検討を進めておりました。
こういった両社のニーズと強みを補完しあうことで、中国人材ビジネスのスピードアップとビジネスリスクヘッジを同時に図れると判断し、今回の業務提携合意にいたりました。
■ 中国人技術者の派遣サービスについて
上海市と安徽省合肥市のfonfunの中国拠点で採用/育成した中国人ITエンジニアを日本へ招聘し、ワークポートと共同で日本のIT関連企業に派遣いたします。
日本の人口に占める外国人の割合は1.4%で、アメリカの11.1%、ドイツの8.9%、また外国人労働者の受入れに厳格なイギリスでも4.4% と、先進国と比べ外国人の占める割合が非常に少なく、また今後の日本を取り巻く少子化、人口減少のトレンドを考えると、労働力不足を補う一つの方法として「外国人招聘」という選択肢があります。
人材の売り手市場が続く中、ITエンジニアの人材不足が特に深刻な状況を鑑み、fonfunが中国人技術者の採用/育成、ワークポートがクライアントへの営業という役割分担で、中国人ITエンジニアの派遣事業を共同で開始いたします。
■ 日本在住の中国人技術者の人材紹介サービス
日本のIT関連の求人情報を提供する中国語サイト「51Japan IT Work( http://51japan.jp )」で、日本在住の中国人技術者の登録を集め、転職支援サービス、及び、人材紹介サービスを提供いたします。平成18年5月に入国管理局が発表した平成17年度の外国人登録者数は2,011,555人、国籍別の内訳で中国国籍の登録者は519,561 人で日本在住の外国人全体の25.8%を占めます。
またITエンジニアなどの中国人ホワイトカラー層の来日も、下記の表 の通り年々増加傾向にありますが、このターゲットに特化した転職支援サービスは、日本国内ではまだまだ少ないのが現状です。 fonfunとワークポートは日本のIT関連の求人情報を提供する中国語サイト「51Japan IT Work」を共同で開設し、日本在住の中国人ITエンジニアに対する転職支援サービス、及び、ITエンジニアの採用に悩む企業に対して、中国人技術者の人材紹介サービスを提供いたします。
■ 「51Japan IT Work」について
中国において「51」は中国語「我要」と発音が似ているため、「I need」の意味で使われる慣用句です。「51Japan IT Work」は、日本国内のIT関連企業の求人情報を日中在住の中国人ITエンジニア向けに紹介する中国語サイトです。ワークポートが常時保有する8000件以上の求人の中から、外国人応募が可能な求人案件をピックアップして掲載するもので、中国人技術者をターゲットとした求人情報サイトとしては業界最大規模となります。
■ 今後の予定
当面は人材派遣サービスと人材紹介サービスにおいて着実に実績をつくることに注力してまいりますが、将来的には日本語や技術などの教育サービスも手掛けることで、より他社との差別化を図っていく予定です。
(ワークポート http://www.workport.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・6月7日)