2019年8月のアルバイト時給、全国の平均時給は1,091円~前年同月比36カ月連続で上回り、過去最高を更新(バイトル調べ):ディップ
ディップ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:冨田英揮、以下当社)は、2019年8月のアルバイト時給データを発表しました。本調査は、アルバイトの求人情報サイト「バイトル」に掲載された求人広告データをもとに集計したものです。8月のアルバイト平均時給は、1,091円(前月比19円増、前年比48円増)最低賃金改定を目前に過去最高を更新しました。エリア別では、4エリアすべてで前年を上回りました。職種別では、9職種中6職種が前月を上回りました。「バイトル」に掲載された求人件数は約176,000件で、前月比3.5%増、前年比24.9%増となりました。
■概要
【全国】 平均時給は1,091円(前月比19円増、前年比48円増)
全国の平均時給は1,091円(前月比19円増、前年比48円増)と前月比、前年同月比ともに上回りました。前年同月比では、36カ月連続で上回っています。秋採用、年末年始増員に向けて「飲食の職業」の求人件数が増加し、5万件超(前月比0.3%増、前年同月比6.7%増)となりました。
【職種別】 試験監督・添削、塾講師・家庭教師など「教育の職業」前月比29円増、前年比49円増加
職種別平均時給は、イベント関連など「サービスの職業」1,200円(前月比34円増、前年比27円増)、試験監督・添削、塾講師・家庭教師など「教育の職業」1,377円(前月比29円増、前年比49円増)と、9職種中6職種が、前月より増加しました。前年同月比では、9職種中9職種すべてで増加しています。一方、「事務的職業」では1,208円(前月比4円減、前年比107円増)、前年同月比は大きく上回っているものの、前月比では微減しました。
【エリア別】 すべてのエリアで前月、前年ともに上回りました。
関東エリアの平均時給は1,146円(前月比13円増、前年比57円増)、東海エリアの平均時給は1,061円(前月比30円増、前年比41円増)、関西エリアの平均時給は1,093円(前月比18円増、前年比34円増)、九州エリアの平均時給は962円(前月比5円増、前年比35円増)となり、すべてのエリアで前月、前年ともに上回りました。
■トピックス
「飲食の職業」5万件超 平均時給は1,016円 前月比0.5%増(5円増)、前年同月比4.3%増(42円増)
平均時給は1,016円で全職種平均と比較すると高時給ではないものの、前月比0.5%増(5円増)、前年同月比4.3%増(42円増)と増加傾向です。10月以降の最低賃金の改定により、さらなる増加が見込まれます。また、慢性的な人手不足により、大手ファストフードなど飲食店の秋採用が強化されています。また、お盆以降、年末年始に向けた居酒屋などの飲食店の募集も本格的に開始されました。8月以降も求人増になっていくなか、さらなる募集激化が予想されます。
「教育の職業」平均時給は1,377円 前月比2.2%増(29円増)、前年同月比3.7%増(49円増)
「教育の職業」のうち、「塾講師・家庭教師」「教師・講師・インストラクター」は平均時給1,400円弱と他の職種と比較しても高時給です。その他、「試験監督・添削」も平均時給1,359円と非常に高い水準です。求人件数は、前月比48.4%増、前年同月比45.5%増と夏期講習に向けた募集が落ち着いていた7月と比較し、9月以降の採用に向けた募集が開始されたことで大幅な求人増となりました。短時間勤務が可能な点から、主婦・主夫の方の募集を強化している企業も多数あり、学生講師だけでなく、募集する層を広げていることも求人増につながっているようです。
「建設の職業」平均時給は1,236円 前月比2.6%減(33円減)、前年同月比10.1%増(113円増)
オリンピックに向けた施設やホテルの建築に続き、主要都市の再開発などよりまだまだ建築の職業の募集は増加していく見込みとなっており、人手不足が続いています。バイトルに掲載された「建設の職業」の求人件数は、前月比4.8%増、前年同月比122.7%増と大幅増になりました。そのようななかで、経験者だけでなく、未経験者採用を強化していく企業が増えてきています。「建設の職業」では天候の影響も大きく、業務停滞につながっている現場も少なくないようです。
地域別の詳細な時給レポートにつきましては、Dip Reportデータに掲載しております。
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(ディップ株式会社 https://www.dip-net.co.jp/ /9月12日発表・同社プレスリリースより転載)