リンクアンドモチベーション
「タイプ別人材採用システム」を 6月より提供開始
組織変革・経営コンサルティングのリンクアンドモチベーション(東京都中央区、小笹芳央・代表、以下LM)は、2007年6月から、データベースに基づく採用コンサルティングサービスを開始します。
就職活動をする学生3000人の思考や行動のパターンを解析したデータを元に、「応募学生のモチベーションタイプの判別」、「ターゲット(求める人材)への有効なアプローチ方法の把握」「内定者の適性の検証」ができるもので、企業と学生のベストマッチを実現する採用活動の強化に活用します。
当サービスは、LMの持つ3000人の学生のデータベースと、顧客企業の社員や内定者のデータを比較・分析することで、企業の採用活動を科学的に計画立てることができます。さらに、応募者のデータも分析することで、選考活動や効果検証に利用することができます。LMではこのデータ調査のための診断テストを、2008年3月までに500社に導入することを目指します。
【 『タイプ的人材採用システム』 開発の背景 】
現在の採用市場は、景気の回復を受けて08新卒の求人倍率は16年ぶりに2倍を超え、2.14倍を記録しています(出所:リクルートワークス研究所)。大量採用を実施する企業が増加する一方で、入社後3年で離職する人材が増える早期離職問題も並行するなど、企業間では優秀な人材をより多く確保するための競争が激化しています。
これまでの採用活動は、計画段階で「求める人物像」を根拠が曖昧なまま話し合いなどで設定し、実際の選考活動なども感覚的な基準で行わざるを得ませんでした。また、採用活動が終了した後に、獲得人数を定量的に測定することはできても、最適な人材が確保できたかどうか、定性的に確かめることはできないのが現状でした。
LMでは、これまでも企業の採用戦略の策定や実行の支援をして参りましたが、上記のような採用市場の潮流と顧客からの要望を受け、より一社一社に即した施策を提供するために今回のサービスを開発するに至りました。採用戦線において他社との差別化を図るためには、欲しい人材の特性に合わせて効果的に働きかける、いわば就職活動をする学生のモチベーションをマーケティングすることが必要とされています。
【 サービス概要 】
■ データベース
データベースの情報は、就職活動中の学生3000人に対して以下2種類のWEBアンケートを実施し、その回答を蓄積したものです。
(1)ビジネスポテンシャルを測定する診断サーベイ「BRIDGE」で、ビジネスパーソンに必要なスキル(対人力・対自分力・対課題力)と働く上での指向性や欲求といったモチベーション特性を測定します。
(2)これに加え、就職活動における思考や行動の特性を「何に」「いつ」「どのように」に分けて質問する調査を行います。
(1)の「BRIDGE」によるビジネスポテンシャルと、(2)の就職活動における思考や行動のパターンには相関関係があり、この2つの調査から学生を8つのタイプ(T-BOX)に分類しました。これにより、求めるビジネスポテンシャルやモチベーション特性を持った学生のタイプ別に、どのようなコミュニケーション戦略が有効であるかという訴求項目を特定することが可能となっています。
■ コンサルティング
顧客企業の社員や内定者、応募者にも診断サーベイ「BRIDGE」を実施し、データベースと照らし合わせることで、戦略性・実効性・継続性の高い採用活動を実現する一連のコンサルティングを行って参ります。
<採用活動のステップ> ⇒ これからの採用活動
1.計画 ターゲットタイプ(求める人材像)の策定 ⇒ 明確な指標を置いてターゲットタイプを設計する
2.実行 ターゲットタイプに基づいた採用活動 ⇒ 求める人材タイプを集められているか、エントリー率の質を検証する(採用活動の途中段階で成果を検証) ⇒ 募集・選考・内定・内定後フォローといった採用活動の各ステップにおいて、学生のタイプに応じて最適なコミュニケーションの手段・方法を実行し、伝えたいメッセージを最大限に訴求する
3.検証 ターゲットタイプを採用できたか検証 ⇒ 求める人材タイプを獲得できているか、クロージング率の質を検証する(採用活動の成果を検証)
■ 提供開始日: 2007年6月1日
【 今後について 】
LMでは、『タイプ別人材採用システム』を、採用コンサルティングの基幹サービスのひとつに育てたいと考えています。2008年3月には、この診断テスト「BRIDGE」を500社に導入することを目指します。
(リンクアンドモチベーション http://www.lmi.ne.jp /同社プレスリリースより抜粋・5月23日)