“就活ルール”の廃止に賛成の学生は約5割、反対は3割以下。就活に対する1番の不満は「決まりきった服装・髪形や就活マナー」~19年・20年卒学生を対象とした『就職活動に関する調査』:DYM
年間800回以上の就職マッチングイベントを行う株式会社DYM(読み:ディーワイエム、本社:東京都品川区、代表取締役社長:水谷佑毅)は、東京都内で開催した新卒紹介イベント『Meets Company(ミーツカンパニー)』に参加した19年・20年卒の就職活動中の男女学生に「就職活動に関する調査」を実施しました。2018年10月11日~12月12日の間に882名の学生に対しアンケートを行い、その回答を集計しました。
■“就活ルール”の廃止に賛成の学生は約5割、反対は3割以下
日本経済団体連合が2018年10月9日に就職活動の開始時期などを定めた「採用選考に関する方針」を2021年入社の就職・採用活動から廃止することを正式に発表し、就職活動のスケジュールやルールのあり方について社会的な議論が高まっています。本調査は、いわゆる“就活ルール”の廃止発表以降に開始し、2020年3月までに卒業予定で現在就職活動に取り組んでいる全国の大学生・大学院生を対象に実施しました。
採用選考の開始日を6月1日と定めた、“就活ルール”の廃止について、47%の学生が賛成と回答し、一方で反対と回答した学生は28%、どちらでもよい・無回答が合せて25%と、賛否が大きく分かれる結果となりました。
■学生は“就活ルール”廃止に冷静な判断で肯定的
次に、“就活ルール”廃止に賛成と答えた学生にその理由を聞いたところ、「いつでもチャンスがあるから」「より自由度が高くなり、内定が早くもらえるから」と肯定的な意見が多かった一方で、「実際の形骸化に制度が追い付いただけ」「形だけのルールならないほうがいい」と冷ややかな意見もほぼ同数ありました。これらからは、学生が“就活ルール”の現状を冷静に判断していることがうかがえます。
また反対する理由としては、「学業や部活動との両立が難しくなる」、「大学生でするべき経験の幅が狭まりそう」、「ある程度のルールは必要」という意見があり、終始就活に追われる大学生活への不安がうかがえます。(いずれも自由回答)
■学生が考える“就活ルール”廃止の有利な点・不利な点
今後、“就活ルール”が廃止されると学生にとって有利な点・不利な点を聞くと、有利な点は「自分のペースで、余裕を持った就活ができることで、より良い企業に就職できる」という期待がある一方、不利な点として「学業に支障をきたす」、「出遅れそうで怖い」、「就活が長期化し、精神的消耗が不安」との声があり、期待と不安が入り混じった複雑な心境がうかがえます。(いずれも自由回答)
■日本の就活の1番の不満は、服装や髪形に関する暗黙のルール
これまでの日本の就活に対し、不満に思うことを自由回答で聞くと、1番多かったのは「決まりきった服装・髪形や就活マナー」でした。就活は個性をアピールする場のはずなのに、同じ色のスーツ着用・ひっつめ髪など、没個性を求められる矛盾に対する今の学生の反発がうかがえる結果となりました。
また、“就活ルール”の形骸化に対する不満は、意外に少ないことがわかりました。
【調査概要】
調査タイトル:就職活動アンケート
調査対象:株式会社DYM主催の新卒紹介イベント『Meets Company』に参加した就職活動中の現役学生男女
調査期間:2018年10月11日~2018年12月12日
調査方法:アンケート用紙による調査
調査地域:東京
提出数:882サンプル
実施機関:株式会社DYM
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(株式会社DYM https://dym.asia/ /12月18日発表・同社プレスリリースより転載)